▲写真は作業、木工教室の模様
一般社団法人宮崎県建築協会の青年部会(投山治部会長)は8月5日、宮崎市の大宮公民館で平成30年度の「公共建築物保全活動」及び「親子木工教室」を開催した。経年劣化が進む既存施設の点検や補修作業に汗を流したほか、木工教室では参加した親子に本立ての作成方法を丁寧に指導した。
地域に根ざす建設業としての社会貢献や部会員の更なる団結、奉仕に対する意識の向上を目的として平成9年度から実施しているもの。公共施設に於ける無償での保全・点検活動やものづくりの楽しさを伝える木工教室の取り組みが高く評価され、平成24年度には宮崎市から感謝状が贈られている。
今年度の活動は宮崎市の大宮公民館で開催。開始式で挨拶に立った投山部会長は、地域住民が安全かつ快適に施設を利用することができるよう「老朽箇所をしっかりと補修して欲しい」と部会員に呼び掛けたほか、木工教室に関して「子ども達の夏休みの良い思い出の一つになれば」と期待を込めた。
参加した43人の部会員は各自の持ち場に移動。大粒の汗を流しながら、トイレの鍵の取り替えやタイルの補修、建付が悪くなった扉・障子の修繕、雨樋の固定具の交換、屋根付き駐輪場の塗り替え、敷地内の雑草の除去、樋や塀の高圧洗浄に黙々と取り組み、施設内外は見違えるように綺麗になった。
一方、20組の親子が参加した木工教室では、部会員がスライド仕切り付きの本立ての組み立て方法や器具の正しい使い方を説明。子ども達は悪戦苦闘しながらも、部会員に手助けされながら釘と金槌を使って材料を組み立て、最後にニスを塗って自分だけのオリジナル本立てを完成させた。
木工教室に参加した小学校4年生の男子児童は「難しかったけど楽しかった。漫画本を置きたい」、同じく1年生の女子児童は「お気に入りの大切なお人形を置いて使いたい」と笑顔で話した。