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機械土工での女性活躍を推進 日機協が女性部会を設立

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▲写真は会合の模様

 日本機械土工協会(日機協、向井敏雄会長)は8月28日、機械土工・土木工事分野での女性の活躍推進を目的に「女性部会(仮称)」を設立した。女性の視点や意見を生かして女性がいきいきと働くことのできる職場環境を整備することで、長時間労働の是正など「働き方改革」を巡るさまざまな課題の改善・解決につなげ、男女を問わず誰もが働きやすい労働環境の実現を目指す考えだ。

 建設業振興基金から日機協が受託している「建設業における女性技術者・技能者の入職、定着の推進支援業務」の一環として実施した女性活躍推進ワークショップを兼ねたこの日の会合には、会員企業で活躍している女性役員と同管理職、同技術者・技能者17人が参加。部会の設置要領(案)を了承した後、初代の部会長に長良通商(三重県桑名市)の水谷幸子常務取締役を選出するとともに、副部会長には向井建設(東京都)の赤羽理夏氏と、山﨑建設(同)の幸地千香子氏を選んだ。

 ワークショップに先立って、長良通商の水谷幸子常務取締役と、瀧重機土木(静岡市)の鈴木美帆氏がそれぞれの社で行っている女性の活躍を推進するための取り組みや、女性が働きやすい職場環境を創っていく上での課題などについて報告。

 部会のメンバーは自己紹介や女性の活躍の推進をテーマとしたワークショップの中で「女性(技術者)を育てたいという思いがずっとあった」(マイタック・小野寺由佳氏)や、「私の会社でも女性オペレーターが増えている。(女性が活躍できる職場環境づくりなどを)ぜひ学びたい」(水谷建設・大村満智子氏)などと発言。女性がさらに活躍できる環境づくりへの意気込みを示した。

 日機協の保坂益男常務理事は「何も技術者、技能者だけのことを言っているのではない。私たちの職場へ、どのような職種であってもいいから女性の仲間を増やしたい。(女性部会の)皆さんがその先兵になってほしい」と力強く激励した。