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土々呂地区に複合型津波避難施設 今年度に実施設計発注へ

 特定津波避難困難地域の解消に向けて、延岡市は土々呂地区に新たに複合型の津波避難施設を建設する計画を進める。今後、早期に施設整備に係る実施設計業務を発注し、今年度内に業務を完了させる見通し。計画が順調に進めば、来年度に本体建設工事等を行い、平成32年度内の施設完成を目指す。

 既存の延岡消防署土々呂出張所と隣接する延岡市役所伊形支所(いずれも土々呂町3丁目)を解体し、跡地に複合型津波避難施設を建設する計画。施設の規模はRC造3階建を想定し、屋上に避難場所(避難床面積190m2・収容人数380人)、3階に備蓄倉庫、2階に防災研修室を配置する予定でいる。

 建設予定地である土々呂出張所と南延岡出張所を統合した延岡南分署が31年度の完成予定であることを踏まえ、土々呂出張所の移転完了後に既存施設の解体工事に着手する方針。同じく建設予定地である伊形支所に関しては、地元住民等との協議を踏まえて移転先を決定し、移転後に既存施設を解体する。

 施設整備に係る基本設計は市がまとめ、現在は建設予定地の地質調査が進む。30年度6月補正予算には、施設整備費(実施設計、補償費算定、移転先改修設計)として2100万円を計上。今後、早期に実施設計を発注し、今年度内に設計を完了させ、来年度に既存施設の解体や新施設の本体工事に着手する。