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九州・北陸新幹線、建設費3500億増 国交省

 石井啓一国土交通相は8月28日の閣議後の会見で、北陸新幹線(金沢~敦賀間)と九州新幹線(武雄温泉~長崎間)の建設費が合わせて約3500億円増加する見込みであるとして「2019年度概算要求で事項要求を行う方向で検討する」との方針を示した。

 北陸新幹線と九州新幹線の建設費の増額は、労務費の上昇、消費増税、耐震設計基準の改定などが理由で、27日の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームに報告された。

 石井国交相は28日の会見で「22年度の開業に影響が生じないよう、必要となる財源確保に取り組む」と述べ、年末まで続く19年度予算編成の過程で財源を確定させるとした。また、九州新幹線に続き北陸新幹線でもフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の導入を断念することについて「まずは当面の活用先として、軌間の異なる在来線間の直通運転を想定し、技術開発を続ける」と話した。