公募型プロポーザル方式で「野口遵記念館建設設計業務委託」の候補事業者の選定を進めている延岡市は、7月27日に行った代表企業の第一次審査(書類審査)で、技術提案書を提出した全4者が審査を通過したと発表した。第二次審査(プレゼンテーション・ヒアリング)は、8月26日に延岡市役所2階講堂で公開で行う。
経年に伴う躯体や設備の老朽化が顕著であり、抜本的な対策が急務となっている既存の延岡市公会堂野口記念館を現在地に建て替える計画。旭化成からの寄附金30億円を財源に充て、再整備に伴い施設の名称を野口遵記念館に改称する。平成34年度の開館を目標に、30~31年度に基本・実施設計、32~33年度に建設工事を行う。
新施設には、客席数600~700席程度を有する音楽重心型の「ホール機能」、野口遵翁顕彰ギャラリーや展示室を含む「展示機能」、各種会議やミニコンサート、音楽・ダンス等の練習のほか、自由に休憩・滞在できる「交流機能」、事務室・受付等の「管理機能」を配置。各機能を踏まえた新施設の面積を4200m2程度と設定する。
事業者の選定は、代表企業枠と市内企業枠に分けて実施。代表企業応募者に関しては書類審査とプレゼン・ヒアリング審査の二段階で優秀者を選定し、市内応募者に関しては参加表明書や技術提案書等による書類審査のみで優秀者を選定する。代表企業優秀者は市内優秀者に選定された者と設計共同体を結成する。