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尾前設計が4千万余で落札 旧平寿園跡地拠点設計

 旧平寿園跡地に地域活性化拠点施設の建設計画を進める椎葉村は、8月27日に指名競争で「旧平寿園跡地拠点施設実施設計業務委託」の入札を執行。その結果、尾前設計が4060万円で落札した。税抜の予定価格は5071万8729円だった。

 平成27年に策定した人口ビジョンおよび総合戦略に基づき、保育環境の充実や新たな雇用の創出、交流人口の拡大のほか、村全体のコミュニティの場としての機能を有する拠点施設を、移転後に遊休化している旧平寿園跡地(大字下福良)に建設するもの。

 基本構想では、テレワークが可能な環境整備や多様な世代・地域の人々が利用できる図書施設のほか、隣接して建設する保育施設と共有できる公園等を想定。これまでに荻原雅史建築設計事務所が担当した基本計画策定業務と基本設計業務が完了している。

 新施設の想定面積は延べ2000m2程度。耐火性・耐久性・耐震性に優れた構造とするほか、内外装の木質化を図る。具体的な導入機能に関しては、実施設計と並行して進める関係機関との協議を踏まえて決める。委託期間は31年2月末まで。

 計画では、今年度に実施設計業務を完了させ、来年度以降を予定している建設工事の発注につなげる考えでいる。