公募型プロポーザル方式で「延岡市下水道事業官民連携手法活用調査業務委託」の受託候補者の選定作業を進めていた延岡市は、優秀者に日水コン・メタウォーター特定調査業務共同提案体を特定したと発表した。民間ノウハウの活用等による下水道事業の経営改善策を調査・研究する。履行期間は契約締結日から平成31年2月28日まで。
市が抱える膨大な下水道事業ストック(施設)は、老朽化に伴い更新の時期を迎えているが、人口減少に伴う使用料収入の減少や熟練職員の退職による執行体制の脆弱化等により、経営環境が厳しさを増している。このような状況を踏まえ、民間ノウハウの活用等により経営改善策を調査・研究し、下水道事業における「将来の方向性」を構想する。
平成29年度末時点に於ける供用面積は2038㌶で、事業計画区域面積(2171㌶)に対する割合は93.9%。処理区域人口は9万4309人(普及率76%)となっている。主要施設は▽処理場4箇所▽合流ポンプ場3箇所▽汚水中継ポンプ場5箇所▽雨水ポンプ場3箇所▽マンホールポンプ場154箇所▽管渠614.3㎞―など。
プロポーザルの参加表明者が3者だったため、事務局で参加資格等の確認及び第一次審査の評価基準に基づく得点を計算し、全者に第二次審査の参加を要請。8月7日にプレゼン及びヒアリングを行い、審査委員が採点した各項目の平均を選考委員会の点数として、優秀者に同社、次点者にパシフィックコンサルタンツを選定した。