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体験型イベントで土木の魅力発信 旭建設・デミーとマツ

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▲写真は出水氏と松永氏、イベントの模様

 日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)と噂の土木応援チーム・デミーとマツが主催し、土木写真部及び土木のミリョクが後援したデミーとマツの土木イベント「トンネルのお医者さんになろう!」が、8月10日に延岡市で行われた。地元周辺の小中高生やその家族ら約40人が体験型のイベントを通じて、土木の魅力を体感した。

 噂の土木応援チーム・デミーとマツは、土木技術者で長崎大学大学院工学研究科の出水享工学博士、株式会社共同技術コンサルタント福岡支店の松永昭吾支店長が2016年に結成。子供たちに土木の魅力や大切さを伝えるため、工事現場や工場に於いてワクワク土木土木(ドキドキ)、驚き体験イベントを企画・開催している。

 九州各地でボランティとして取り組む両氏の活動では、学校では学べない体験を通して、多くの子ども達に土木の重要性や魅力、そして「土木は百年後も人のために役立つ仕事」であることを伝えている。8月10日の道の日、毎年8月の道路ふれあい月間の特別企画として、宮崎県内では初めて開催された。

 イベント当日、松永氏と旭建設の岡田久美子氏が「土木と道」「道を守るお仕事」「トンネルを守るお仕事」をテーマに講演を行い、参加者に道路やトンネルをはじめとする社会インフラ、土木の仕事の重要性などを説明。その後、旭建設が補修工事を施工している熊田トンネル(延岡市北川町)に移動した。

 トンネル内では、出水氏や松永氏の説明を聞きながら、トンネルの壁を金づちで叩く打音検査(トンネルの健康診断)を行ったほか、コンクリートの硬さやひび割れの調査(トンネルのカルテ作成)、左官体験(トンネルの治療)などに実際に取り組んだ。参加者は様々な調査や検査を楽しみながら体験していた。

 イベントの参加者は「土木について知らないことを体験して知ることができた。将来、土木の道に進みたいので良い体験になった」「トンネル検査の方法を実際に知ることができてよかった」などと話した。