▲写真は大会の模様
東九州自動車道建設促進日南・串間・志布志地区協議会(﨑田恭平会長=日南市長)は、8月18日に串間市内で総決起大会を開催した。国土交通省九州地方整備局や宮崎・鹿児島両県の関係者のほか、各市の職員や市民ら1千人超が集結。「全線開通に向けて頑張ろう!」と参加者全員で唱和し、早期の開通実現へ気勢を上げた。
講演の部では、九州地方整備局の伊勢田敏局長が「東九州自動車道(清武南IC~末吉財部IC)の進捗状況」について説明。伊勢田局長は、中央の一部に「地方のインフラ整備が概成しつつある」との論調がある中、国に地方の実情を強く訴えていく考えを示し、「地元の皆さんと共に整備や事業化に取り組んでいく」と述べた。
高校生による意見発表で、鹿児島県立志布志高等学校2年生の男子生徒は「高速道路ができることで、多くの人に地域の魅力を知ってもらうことができる」と意見。宮崎県立福島高等学校2年生の女子生徒は「串間市から宮崎市内の学校への通学が可能になり、子育て世代の移住などにも繋がる」と話し、早期整備に期待を込めた。
総決起大会で﨑田会長は、先の高校生の意見発表を踏まえ「地元の大人の責任としてしっかりと造り上げなければならない」と挨拶。東九州道が産業・経済・文化の振興や地元住民の利便性向上に不可欠であり、命の道でもあることの重要性を説き、「関係団体と連携しながら全線開通に取り組んでいく」と意気込みを語った。
招かれた来賓を代表して、河野俊嗣宮崎県知事、三反園訓鹿児島県知事(代読)、森山裕衆議院議員、長峯誠参議院議員が挨拶。森山議員は、東九州道が南九州の発展のために欠かせないインフラであると同時に、「繋がらなければ道路ではない」とミッシングリンク解消の必要性を訴え、道路予算の総枠確保に取り組む考えを示した。
大会では参加者の総意を以て決議を採択。「南海トラフ巨大地震の発生が予想される中、国の責任で高速道路ネットワークの早期完成を推進する」「経済に好循環をもらたすストック効果を早期に発現させるため、平成31年度道路関係予算で必要額を満額確保する」「事業中区間に対する予算の重点配分と早期完成を図る」「未事業化区間の早期事業化を図る」ことを求めていくことを確認した。