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有形文化財登録で計画を再検討 高原町の体育施設整備

 町民スポーツの振興や災害時の拠点確保等を目的に、高原町が整備の方向性を検討している体育施設に関して、既存3施設のうち町民体育館の分館が国の有形文化財に登録されたことから、保存のために耐震改修で整備することを決めた。残る2施設に関しては、整備計画を再検討するための委員会を立ち上げ、今後、具体的な整備方針をまとめる。

 高原町が所有している町民体育館と分館、旧高原中体育館の各施設は、経年に伴い建物本体の老朽化が進んでおり、巨大地震等の発生を想定した際の耐震性能も確保できていない状況にある。このため、町民スポーツ及びレクリエーションの振興や防災機能の強化・充実などを目的に、3施設の集約建替も視野に施設整備の方向性を探っていた。

 既存施設のうち町民体育館の分館は、昨年10月に昭和初期に建設された木造建造物として後生に残すべき財産であるとの評価を受け、国の有形文化財に登録された。これに伴い、分館に関しては文化財として保存するために耐震改修で整備する方向性を固めたが、国庫補助の交付時期など具体的な内容が未定のため、工事着手には至っていない。

 一方で、分館を除く2施設に関しては、町としても早急に耐震性確保に向けた整備を進めたい考えでいる。今後、検討委員会を立ち上げ、委員会を中心に体育施設整備計画をまとめることとしている。