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県内建設業で初、日新興業をくるみん認定 厚労省

 延岡市の日新興業株式会社(河野孝夫代表取締役)は、県内の建設業として初めて、次世代育成支援対策推進法に基づく「子育てサポート企業」(通称=くるみん)の認定を受けた。8月2日に行われた交付式で、宮崎労働局の吉田研一局長が河野社長に認定書を手渡した。今回を含めて県内のくるみん認定企業は30社となる。

 次世代育成支援対策推進法に基づき、仕事と家庭の両立を支援するための雇用環境整備や多様な労働条件整備に取り組むための一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成するなど一定の基準を満たした企業を厚生労働大臣が認定するもの。平成30年3月末時点で2878社が認定を受けている。

 認定企業が使用できるくるみんマークを広告等に付し、厚労相の認定企業であることを対外的に示すことで、学生や社会一般へのイメージアップ、優秀な従業員の採用・定着につながる。各府省や自治体等に於いては、総合評価落札方式や企画競争による公共調達で認定企業を加点評価する取り組みも拡がっている。

 県内建設業で初めて認定を受けた日新興業は、男性の子育て休暇の取得促進や育児休業に関する規定の整備、育児休業中に於ける待遇及び育児休業後の労働条件周知などを盛り込んだ行動計画を策定。社内LAN等を活用し、看護休暇や配偶者出産休暇の取得を促す文書を通知するなどして全社員への制度周知に努めた。

 同社では、男性職員3人が子どもの看護休暇を活用するとともに、出産した女性職員1人が育児休業を取得。また、就学前の子どもを育てる職員のための所定外労働の制限及び育児短時間勤務制度を設けるとともに、ノー残業デーを設定し、事業所内への掲示やメールを通知するなどして、所定外労働の削減を図っている。

 くるみん認定制度の詳細は厚生労働省のホームページ等で確認できる。県内の問い合わせ先は、宮崎労働局雇用環境・均等室(電話0985-38-8821)。