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農山漁村地域整備計画を変更 山のみち地域づくりなど

 農山漁村地域の総合的な整備を推進するため、宮崎県は農山漁村地域整備交付金の実施要綱に基づき策定した「農山漁村地域整備計画」を見直した。西米良村内に林道を開設する「山のみち地域づくり計画(第3期)」を平成30年度から5箇年の計画に更新したほか、新たに「林道点検診断・保全整備計画」を策定した。

 山のみち地域づくり計画の対象路線は、小川・棚倉峠線(延長5100m)、小川・石打谷線(同4671m)、縄瀬・尾股線(同9600m)の3路線。適正な森林整備や林業生産活動等の基盤整備を図り、木材をはじめとする林産物生産の増加等につなげる。計画期間に約20億円を投じ、整備面積を10%以上増加させる。

 優先的に整備に取り組む小川・棚倉峠線と小川・石打谷線に於いては、現在も林道開設工事や既設林道の改築工事等が進められている。各路線の事業費総額は、小川・棚倉峠線が約18億円、整備済みのトンネル区間を含む小川・石打谷線が約55億円。延長500mのトンネル区間を含む縄瀬・尾股線は現時点で事業化していない。

 一方、新たに策定した「林道点検診断・保全整備」計画の対象地域は▽高千穂町▽日之影町▽五ヶ瀬町▽延岡市▽日向市▽門川町▽美郷町▽諸塚村▽椎葉村▽西都市▽木城町▽西米良村▽宮崎市▽小林市▽えびの市▽三股町▽日南市―の17市町村。計画期間は30年度~34年度の5箇年で、総事業費は1億1176万円を見込む。

 既設林道に於ける橋梁やトンネル、その他施設を対象に健全性及び耐震性に係る点検診断を実施。点検診断等の結果に基づき、測量・設計並びに施設の補修及び更新を実施する。市町村や森林組合が事業主体となって点検診断を実施することにより、インフラ長寿命化計画(行動計画)の個別施設計画の早期策定を促進する。

山のみち地域づくり計画(第3期)