測量業や土質試験業、舗装業、警備業等の各種事業を展開する株式会社F・C(山下晃司代表取締役)は、道路を走行するだけで細かなひび割れやわだちなどを計測できる最新鋭の路面性状計測車「Tx-3」を九州で初めて導入した。高精度の測定が可能となり、人件費の削減や測定時間の短縮、内業の効率化等に繋げる。
計測車は、時速40~80㌔程度で走行しながら路面にレーザーを照射し、凹凸やひび割れの窪みで生じた光線の変形を一定間隔で計測。計測車が捉えた画像から横断形状やひび割れの凹凸量を換算し、車両内部に搭載されているHDDに保存する。複数の処理機でデータを解析し、MCI(舗装維持管理指数)やPSI(供用性指数)、IRI(国際ラフネス指数)を算出することで道路形状を可視化する。
計測は昼夜いずれも可能。ひび割れに関しては幅1㍉以上のクラックを認識するほか、わだち掘れは横断プロフィールメーターの測定値に対して±3㍉以内、平たん性は縦断プロフィールメーターの測定値に対して±30%以内の精度で計測することができる。
従来の手法では、交通警備員を含めて5~6人の人員を確保し、道路の通行規制を行って作業するため、安全に対する細心の注意や事前の準備が必要となり、交通渋滞の原因にもなっていた。同社の担当者は、路面性状計測車の最大のメリットを「今まで危険が伴っていた業務を安全に遂行できること」と話す。
同社では今後、自社のみの活用だけでなく、他社との連携も視野に入れた活用方法を模索していく。
*株式会社F・Cコンサルタント部
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