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指名型プロポで候補者を選定 日之影町役場新庁舎設計

 老朽化が進む役場庁舎の建て替えを計画する日之影町は、指名型プロポーザル方式で新庁舎建設に係る基本・実施設計業務の請負候補者を特定する。7月5日に指名業者を対象とした現場説明会を開き、7月10日までに参加表明書を提出するよう指示した。

 経年劣化による建物や設備の老朽化に加え、機能の不備や耐震性など様々な課題を抱える役場庁舎に関して、住民サービス及び行政効率の向上を図るため、宮水地区の現町民センターと福祉館を解体し、跡地に庁舎と文化施設の複合施設として新設する。

 先月に決定した基本計画では、施設整備の基本方針に①町民に開かれた誰もが利用しやすい庁舎②防災拠点となる庁舎③町民サービスの向上が図られ効率的な行政運営の場④議会活動を推進する場⑤環境にやさしいぬくもりを感じられる庁舎―を掲げる。

 新庁舎の規模は、基本計画の中で総務省起債基準に基づく面積を3233m2、国土交通省新営庁舎基準に基づく面積を3557m2、他自治体庁舎に基づく必要面積を2725m2とそれぞれ算定。基本設計で庁舎機能等の具体化を図りながら詳細を決定する。

 指名型で行う「日之影町役場新庁舎新築設計プロポーザル」では、基本計画の内容に基づき、新庁舎建設に係る基本設計及び実施設計を委託する。参加の意思を示した者を対象に8月9日まで技術提案を受け付け、8月中に候補者を特定したい考え。

 新庁舎建設に係る概算事業費は約12億円。事業スケジュール案では、30~31年度に新庁舎の基本・実施設計、31~32年度に建設工事を行い、32年度末頃の完成を目指すこととしている。