リ・クリエーション（再創造）にまい進するアクティブシニア世代に向けて、元気な今のうちに暮らしの場を整えておかないと人生を楽しめなくなると、警鐘を鳴らす。
医学的な見地からも健康長寿のための住まいの在り方を示し、こうした視点から、住宅リノベーションにより「熱環境の改善」「外環境の活用」「街とのつながり」を図るよう提唱している。
健康と明確な因果関係がある熱環境を改善する効果は大きいという。気密施工による断熱材の充てんや窓ガラスの性能アップにより冬でも「寒くない」という感覚が得られることで、家の隅々まで快適に使えるのに加え、身体の免疫力が高まることで、糖尿病やヒートショック、アレルギー疾患などが劇的に減少する。
他に、夏場のクーラーに頼らない住まいの改善などを、実例を挙げて解説。住総研住まい読本、甲斐徹郎・星旦二著、新建新聞社。Ａ５版、１９８ページ。１９００円（税別）。