▲写真は大会の模様
東九州自動車建設促進協議会(河野俊嗣会長=宮崎県知事)と東九州軸推進機構(麻生泰会長)が主催する「東九州自動車道建設促進地方大会」が、7月20日に宮崎市内で開かれた。各県知事のアピールや沿線住民代表の意見に耳を傾けたほか、公共事業関係予算の安定確保と重点配分、未事業化区間の早期事業化等を求める大会決議を採択した。
東九州自動車道の早期整備に向けた沿線住民の熱い思いや開通区間の整備効果、未開通区間に於ける将来の開通効果を発信することを目的に開催されたもの。九州4県及び北九州市で組織する東九州自動車建設促進協議会、東九州地域の経済団体や企業、自治体等で組織する東九州軸推進機構を中心に約1200人が参加した。
開会挨拶で東九州自動車建設促進協議会の河野会長は、高速道路が果たす防災上の役割や地域経済活性化等の観点から、早期のミッシングリンクの解消や暫定2車線区間の4車線化、休憩施設の充実等の必要性に言及。大会を通じて高速道路の必要性や地方の切実な思いを共有し、声を大にして関係機関に訴えていく考えを示した。
東九州軸推進機構の麻生会長に代わり挨拶に立った米良充典副会長(宮崎商工会議所会頭)は、観光周遊や立地企業等による雇用の面から、高速道路が地域にもたらす恩恵について説明。九州中央自動車道を含めたミッシングリンクの早期解消に向けて、関係者が一丸となって取り組む必要性を参加者一同に訴えた。
九州地方整備局の増田博行局長と西日本高速道路の前川秀和代表取締役副社長執行役員が来賓挨拶を行い、沿線の知事及び市長が地元アピールを行った。沿線住民を代表して意見を発表したうすき女性防災士連絡協議会の野上美智子会長と串間のみちを考える女性の会の津曲加奈子氏は、自身の経験を踏まえて高速道路の必要性等を訴えた。
大会では、公共事業予算の安定的な確保や整備の遅れている地方への高速道路関連予算の重点配分、事業中区間の着実な整備及び未事業化区間の早期事業化、暫定2車線区間の4車線化や安全対策の強化、休憩施設の更なる充実やスマートICの整備等を求める決議を採択。早期開通に向けて「頑張ろう!」と参加者が声を合わせて三唱した。