経年に伴う施設の老朽化の解消や保育環境の維持を目的に、西米良村は村立保育所であるふたば園を、認定こども園の機能を有する施設として建て替える計画を明らかにした。8月頃にも施設整備に係る設計業者の選定を指名型プロポーザル方式で行う見通し。関連工事や新園舎の本体工事を進め、平成32年4月の新園舎完成を目指す。
保育が必要な子ども以外の子どもも受け入れ、教育と保育を一体的に行う保育所型の認定こども園としてふたば園(大字村所2番地23)を整備することで、村が課題に掲げる保育園の機能拡充や保育環境の維持を図る。
新園舎の建設計画では、2棟ある既設園舎のうち敷地北側の園舎(木造平屋約150m2)を解体し、その跡地と園庭の一部を活用して整備する方針。新園舎完成後に残る1棟(S造平屋約300m2)を解体することとし、2棟ある園舎を1棟に集約する。工事期間中は仮設園舎を設けて保育ニーズに対応する。
施設整備に係る基本・実施設計業務に関しては、8月頃に指名型プロポーザル方式で事業者を選定する方針。現時点に於ける新園舎の規模は2階建延べ670m2程度を想定するが、具体的な規模や構造に関しては設計業務の中で詰める。ことし5月の補正予算には、施設整備に係る設計委託料として2630万円を盛り込んでいる。
同じく5月補正予算には、認定こども園施設整備事業に係る河川護岸工事費として3200万円が盛り込まれた。隣接する一ツ瀬川護岸部の擁壁工事として、石積みとなっている護岸をコンクリートを用いて強化するもの。7月公表の発注見通しによると、第3四半期に指名競争で入札行う予定でいる。工期は約5カ月。
今年度は園舎整備に係る設計業務や前述の護岸工事をメインに事業を進める考え。計画が順調に進んだ場合、今年度末頃から仮設園舎の設置や既存園舎の解体工事、新園舎の建設工事等に順次着手し、最終的に平成32年4月の完成を目指す。