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スポーツ公園の整備など推進 新富町総合計画後期基本計画案

 新富町は、第5次長期総合計画のうち平成30年度から33年度までの4年間を計画期間とする後期基本計画案をまとめた。目指すべき将来像の実現に向けて、町道や水道施設、学校施設、スポーツ公園の整備等を施策に掲げる。計画案はホームページで公開し、町内在住者や勤務者等を対象に7月30日まで意見募集を行う。

 平成23年度~33年度を対象期間とする基本構想で示した目指すべき町の姿(ビジョン)を実現するため、▽暮らし・環境▽健康・福祉▽教育・文化・人づくり▽産業・経済―の各テーマ別に、前期・中期・後期のそれぞれの計画期間内に行う施策の方針や目標を明らかにし、まちづくりを計画的に推進する。

 基本テーマのうち「暮らし・環境」では、東九州自動車道に於けるスマートICの設置や宮崎高鍋線の整備と並行した一ツ瀬橋の架け替え等を関係機関に要望するとともに、町道や水道施設、消防水利施設の整備促進、情報通信基盤を活用した町内ICT化、建築物の耐震化による災害に強いまちづくりを推進する。

 基地対策として、防音工事が実施されていない待機世帯の早期解消や既に設置されている機器の修繕等を国に要望するほか、公営住宅等長寿命化計画に基づく適切な管理戸数や質の高い住宅の整備、町民の憩いの場となる公園・緑地の整備、国の交付金事業を活用した合併浄化槽の普及、し尿や浄化槽汚泥の適正処理等を図る。

 「健康・福祉」では、児湯地域の周産期医療・救急医療体制の整備を図るなど、安心して暮らせる地域医療体制の整備に努めるとともに、高齢者に医療・介護・介護予防・住まい・生活支援を一体的に提供できる地域包括ケアシステムの構築を目指す。このほか、障がい者福祉や児童福祉に関する施策にも積極的に取り組む。

 「教育・文化・人づくり」では、老朽化している学校施設の改築や食育機能を果たす学校給食共同調理場の整備、地域コミュニティの中核施設及び防災拠点としての役割を視野に入れた学校施設の整備を図るとともに、町民の生涯学習活動の促進を図るため、公立公民館を中心とした施設の機能向上に取り組む。

 生涯学習及び文化活動の拠点となるよう、総合交流センターと文化会館の機能・設備の強化に努め、特に総合交流センターでは図書館の蔵書充実を図り、幅広い交流の拠点となるよう取り組みを進める。サッカー競技を基本としたスポーツ公園等の整備を通じ、スポーツ・レクリエーション活動を通じた交流人口の拡大を図る。

 「産業・経済」では、土地改良事業による農業基盤の整備や大和地区及び新田西ほ場整備の推進、老朽化した土地改良施設の改修等に加え、林業基盤や海岸保安林、漁港施設等の整備を推進。商店街の活性化に資するイベント支援、中小企業に対する融資制度の運用、観光施設の誘致等を含む観光資源の開発やPR等に取り組む。

 新富町まち・ひと・しごと総合戦略に掲げた、人口減少に歯止めをかけるための基本目標に基づき、地域資源を活用した商品開発や物品販売等に対する支援、意欲的な生産者及び事業者の経営力・技術力を高めるなどの人材育成、地元商品や観光等の情報発信、空き家を活用した移住促進にも取り組む。

後期基本計画案