西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)は、生産性向上等に向けた取り組みの一環として、7月から受注者希望方式で4週8休工事の発注を開始する。現場閉所の状況に応じた補正係数のほか、標準工期より最大4カ月延長した工期契約が可能な「フレックス方式」を導入し、4週8休の実現を後押しする。
対象は2億円以上(新設・改築は4億円以上)の工事で、工期に時間的余裕がある(余裕期間を2カ月以上設定できる)などの要件を満たす工事。平成30年度は50件程度で実施する。取り組み結果に対して、労務費や機械賃料、共通仮設費率、現場管理費率に補正係数を乗じ、最終設計変更時に費用を支払う。
全ての対象工事にフレックス方式を適用し、標準工期に余裕期間(最大4カ月)を加えた全体工期の中で、受注者が工事の始期と終期を決定できるようにする。また、総合評価落札方式でくるみん・えるぼし等の就労環境整備の取り組みを評価するとともに、4週8休以上を達成した工事を成績評定に反映させる。
同社ではこのほか、施工管理業務の改善に関する取り組みとして、管理員の補助を行う「管理員補助」の要件を新たに設定し、管理員資格(Ⅰ~Ⅲ)を保有しない技術者を弾力的に配置できる制度を7月から導入。当初発注時または随意契約時に於ける入札者の配置計画を踏まえ、管理員補助の費用を適切に計上する。