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スポーツ施設の整備方針示す 都城市が第2次ビジョン案

 都城市は、スポーツ施設の総合的かつ計画的な整備を推進するため、「第2次都城市スポーツ施設整備ビジョン案」をまとめた。計画期間は平成30年度から概ね10年間。都城運動公園など6つのスポーツ拠点を対象に、基本方針や競技施設毎の整備方針等を示した。第2次ビジョン案はホームページ等で公表し、8月6日まで意見募集(パブリックコメント)を行う。

 スポーツ施設を機能的に分散配置するという考え方のもと、市は平成19年3月に計画期間を概ね10年とする「スポーツ施設整備ビジョン」(第1次ビジョン)を策定。相互補完による機能強化や効率化を進め、競技力向上への対応や各種大会の開催、プロチームのキャンプ誘致等による地域経済効果を生み出すなど一定の成果を挙げてきた。

 この間、本県での国民体育大会が決定するなど、スポーツを取り巻く環境が大きく変化していることから、県の提唱する「スポーツランドみやざき」の全県展開と連携しつつ、市民の健康増進や競技力の向上、キャンプ誘致等による経済効果の更なる拡大に資するスポーツ拠点の整備を推進するため、第2次ビジョンを策定する。

 第2次ビジョンの対象施設は、▽都城運動公園▽早水公園▽山之口運動公園▽高城運動公園▽山田運動公園▽高崎総合公園―の6つのスポーツ拠点施設。その他の体育・レクリエーション施設に関しては、平成29年に策定した公共施設等総合管理計画の個別施設計画等に基づき、適宜、点検や修繕、長寿命化、複合化・集約化等を検討する。

 第1次ビジョンによるスポーツ拠点施設の整備実績や利用状況、本県のスポーツ環境の変化等を踏まえ、第2次ビジョンの基本方針を①生涯スポーツや健康増進につながる施設②競技力の向上につながる施設③スポーツ交流の拠点となる施設④適切な施設配置と継続性のある施設⑤大規模災害時に拠点となる施設―と定める。

 対象施設のうち都城運動公園は、テニス及び野球の拠点施設として整備を実施。規模の大きな大会や合宿等が誘致できるよう、テニスコートを増設するとともに、老朽化した野球場の設備改修を行う。第1次ビジョンに基づき、30年度に屋内競技施設等の整備が完了する早水公園は、施設の利用促進を図りつつ、適切な維持管理に努める。

 宮崎国体に向けて県立陸上競技場を整備することが決定した山之口運動公園には、第1種公認の主競技場やそれを補完する補助競技場、投てき練習場、駐車場等を整備。交通アクセスが良好な高城運動公園は、キャンプ地として継続して利用されるよう、充実した施設の維持を図りつつ、最適なグラウンドコンディションを確保する。

 このほか、山田運動公園に於いては、市民利用を中心としたスポーツ施設の整備・改修として、野球場バックスクリーンの再整備やトイレの改修等を実施。休養レジャー施設を併設する高崎総合公園は、滞在型のキャンプ・合宿利用を想定した機能強化として、陸上競技場のインフィールドや多目的広場の改修等に取り組む。

第2次スポーツ施設整備ビジョン案(概要版)