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公募型プロポで事業者選定へ 野口遵記念館設計業務

 延岡市は6月4日、公募型プロポーザル方式で事業者を選定する「野口遵記念館建設設計業務委託」を告示した。野口遵記念館の建設にあたり、施設の基本・実施設計を委託する。委託料は1億1948万円以内(税込)を予定。プロポーザルでは代表企業枠と市内企業枠に分けて事業者の選定を行い、それぞれの優秀者が設計共同体を結成する。

 経年に伴う躯体や設備の老朽化が顕著であり、抜本的な対策が急務となっている既存の延岡市公会堂野口記念館を現在地に建て替える計画。旭化成からの寄附金30億円を財源に充て、再整備に伴い施設の名称を野口遵記念館に改称する。平成34年度の開館を目標に、30~31年度に基本・実施設計、32~33年度に建設工事を行う。

 新施設には、客席数600~700席程度を有する音楽重心型の「ホール機能」、野口遵翁顕彰ギャラリーや展示室を含む「展示機能」、各種会議やミニコンサート、音楽・ダンス等の練習のほか、自由に休憩・滞在できる「交流機能」、事務室・受付等の「管理機能」を配置。各機能を踏まえた新施設の面積を4200m2程度と設定する。

 事業者の選定は、代表企業枠と市内企業枠にそれぞれ分けて実施。代表企業応募者に関しては書類審査とプレゼン・ヒアリング審査の二段階で優秀者を選定し、市内応募者に関しては参加表明書や技術提案書等による書類審査のみで優秀者を選定する。代表企業優秀者は市内優秀者に選定された者と設計共同体を結成する。

 代表企業応募者の参加要件は、延岡市の競争入札参加資格者名簿に於いて「建築設計」に登載されている単体企業であることなど。建築士法の規定に基づく一級建築士事務所の登録を受け、平成15年度以降に国内で、延床面積が3000m2以上、固定客席が500席以上の劇場施設の実施設計を履行した実績などを求める。

 一方、市内応募者の参加要件は、延岡市の競争入札参加資格者名簿に於いて「建築設計」に登載され、延岡市内に本社(本店)を有する3者以上5者以内で構成するグループとする。いずれの構成員も、建築士法の規定に基づく一級建築士事務所の登録を受け、同法に規定する一級建築士の資格を有する者を本業務に配置できること。

 主な選定スケジュールは、▽参加表明書等の提出期間=6月4日~6月22日▽参加資格審査の結果通知=6月28日▽技術提案書等の提出期間=6月29日~7月17日▽書類審査(代表企業・市内)=7月27日▽書類審査結果発表(代表企業)=8月1日▽プレゼン・ヒアリング審査(代表企業)=8月26日▽選定結果通知=8月30日。

 プロポーザルの実施要領や説明書、仕様書案、様式集等は延岡市のホームページからダウンロードできる。事務局は延岡市教育委員会野口遵記念館建設室(市役所南別館、電話0982-20-5523、メールnoguchi-k@city.nobeoka.miyazaki.jp)。