▲写真はセミナーの模様、川畑企画支援室次長
測量機器やITシステム機器の提案・販売等を手掛ける株式会社久永は、5月25日に延岡市内で「ICT施工対策セミナー」を開催した。県北地区に所在する建設会社の技術系職員ら多数が参加し、現場の生産性を向上させるi-Constructionに関して、ICT活用工事の概要や実務作業の内容を学んだ。
国土交通省は、ICT施工や新技術導入により建設現場の生産性を向上させるi-Constructionを推進。平成28年4月に直轄土工で導入されたICT活用工事は、現在では浚渫工や舗装工に対象を拡げている。昨年7月には宮崎県が試行要領をまとめ、一部の土工を対象にICT活用工事の試行を開始した。
セミナーでは、久永の川畑政和氏がICT施工における取り組みや対応状況について説明。ICT活用工事の定義や九州地方整備局管内及び宮崎県内における実施状況、初期投資に対する補助金・税制優遇措置等を紹介し、同社が培ってきた実績や経験を踏まえ、企業形態に応じたICT施工への対応等を提案した。
川畑氏は、ICT導入から3年目を迎え、使用できる機器やソフトが充実し、「扱いが難しい3次元起工測量や点群データの処理は外注」「3次元設計データの作成や施工は自社」など選択の幅が広がっていることを説明。ソフトや後付け可能な機器の導入により、フェーズ単位でこれらの棲み分けが可能であることを紹介した。
セミナーではこのほか、株式会社トプコンソキアポジショニングジャパンがトータルステーションでドローンのカメラに付いている360度プリズムを自動追尾機能にて測定し、正確な位置情報を取得する「TSトラッキングUAS」などの最新機器を紹介。株式会社建設システムの亀澤勇樹氏は、Androidアプリを使用し、面施工や面管理に対応する次世代の革新的施工ツール「快測ナビ」を紹介した。
久永では、機器や建機の保有状況など各社の状況に応じたICT活用工事の現場支援を各地で展開している。現場支援やシステム等に関する問い合わせ先は、延岡営業所(電話0982-28-1358、ホームページhttp://kk-hisanaga.com/)。