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松竹昭彦氏を会長に再選 宮崎県建築士会

■ 平成30年度の定時総会を開催

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▲写真は挨拶する松竹会長、総会、表彰式の模様

 一般社団法人宮崎県建築士会(松竹昭彦会長)は5月26日、宮崎市内で平成30年度の定時総会を開催した。県内各地から多数の会員が出席し、平成29年度の事業及び収支予算、役員の選任案を満場一致で承認したほか、平成30年度事業及び収支決算などを確認。任期満了に伴う役員改選では、会長に松竹昭彦氏が再選された。

 綱領の朗読後、挨拶に立った松竹会長は、年に一度の総会の場で強い絆によって結ばれた仲間が顔を合わせ、そのことに心強さを感じる一方、国内を取り巻く諸問題を踏まえ、組織の牽引役として「これからの建築士会がどのようにあるべきかを改めて考えなければならない」と話し、議案である事業報告等の慎重審議を会員に呼び掛けた。

 また、会の目的が建築士としての技術研鑽や職能を活かした地域貢献、建築士の社会的地位の向上にあり、そのために組織の強化等が必要であることを強調。建築士自体の減少や団塊の世代の引退に伴い、会員の減少が進む厳しい状況にあるが、建築士及び会の存在を広くPRしつつ、世の中の役に立つ活動を展開していく考えを示した。

 議長に川越修氏、副議長に井上竜志氏を選出して行われた議案審議では、平成29年度事業報告及び収支決算、新理事及び監事の選任案を原案どおり承認し、新役員による理事会で正副会長と専務理事を決定。また、先の理事会で承認された平成30年度事業計画及び収支予算、新たな顧問の選任について執行部から説明が行われた。

 平成30年度の事業計画に関しては、社会情勢に即した建築士としての研鑽を積みつつ、まちづくりや将来発生が予想される災害への備えなど、地域の特性やニーズに対応した地域貢献活動を通じて、広く建築士会の存在をアピールし、行政や他団体とも連携しながら、市民と一体となった活動を展開していくことを確認した。

 具体的には、▽次世代建築士の入会促進とベテラン建築士の活動促進▽専攻建築士及びCPD制度の推進▽建築士及び建築技術者を対象とした講習等の開催▽地域貢献活動及びまつづくり活動等の促進▽災害時の協力活動▽歴史的建造物の維持保存と活用に関する活動▽応急危険度判定業務への協力―などに取り組むこととした。

 表彰式では、会員増強を達成した延岡支部と日南支部、日本建築士会連合会の会長賞を受賞した汐元英雄氏と福澤幸雄氏、同連合会の地域実践活動に於いて奨励賞を受賞した景観教室活動の取り組みのほか、会員歴25年表彰を受賞した31人に対して、松竹会長から表彰状や記念品が贈られた。

*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=松竹昭彦
▽副会長=那須日出夫、巣山昌博、矢野公一、岩下益士、西尾武彦
▽専務理事=海老原邦子
▽理事=興梠克百、髙橋寿、椿達夫、瀬川洋一郎、竹﨑由美子、沼口孝史、山下敬司、伊藤信繁、内八重勇、甲斐慎二、越山明典、佐藤貴弘、日髙達郎、日髙直幸、松田真二、福添勝郎、岡薗正浩、福丸千春、川原伸也、松下富男
▽監事=吉川順治、大津山三好、川﨑忠宣
▽顧問=志賀孝守、宮里雄一。

■委員会が活動報告

 総会終了後には新旧理事が紹介され、建築行政に関する最近の動向について宮崎県の担当者から説明があったほか、宮崎県木材協同組合連合会の担当者がみやざきスギの家応援事業等の補助事業を紹介した。続いて、本部委員会による報告会が行われ、昨年度に取り組んだ事業の内容を担当者が説明した。

 情報委員会は、リアルタイムな情報を会員に提供できるよう、メール配信サービスを開始したことを説明。景観整備委員会は、小学生向けの景観教室を3校で開催したことや美郷町の渡川集落で開催した景観フォーラムで、元気な高齢者や意欲的な若者が実践する取り組みを学んだこと、一ツ葉周辺でバス停整備活動を行ったことを紹介した。

 まちづくり委員会は、日向市細島で開催したまちづくり塾で、ライトアップや街歩きを行ったことを説明。青年委員会は延岡市で開かれた29年度研究集会、女性委員会は全国女性建築士連絡協議会の参加状況を報告し、宮崎をひかりで変える実行委員会は、施設のライトアップを通じた社会実験の実施状況と今後の予定を紹介した。