国土交通省は、住宅に関する先導的な技術を普及させる「次世代住宅プロジェクト2018」で、パナソニックが提案した「分離型紙オムツ処理による介護負担低減」を採択した。使用済み紙オムツを3分の1に減量化する処理機を製作し、実際に介護負担の軽減につながるかどうかを高齢者福祉施設で検証する。
紙オムツ処理機は、使用済み紙オムツから排せつ物を分離し、汚物・し尿は下水に流下させ、紙オムツはゴミとして回収する装置。18年度内に初号機を製作して高齢者施設に設置し、有効性を確認。19年度には実証結果に基づいて改善した機器を製作し、複数箇所で評価する予定だ。
次世代住宅プロジェクトは、情報技術など先進的な手法を駆使して▽高齢者・障害者の自立支援▽健康管理▽防犯対策▽家事負担軽減▽物流効率化―などに貢献する住宅サービスの実証実験を支援する。次回の対象事業を7月2日~31日に公募する予定。