▲写真は交流会の模様
土木や建築、建設コンサルなど様々な分野で働く女性技術者が一堂に集い、交流を深める「みやざき女性技術者交流会」が6月15日に宮崎市内で開催された。「最前線で働く女性技術者の活躍」をテーマに、小型ドローンの操縦を体験したほか、女性技術者として働く中で日頃から考えていることについて互いに意見を交わした。
イベントには、県内の様々な分野で働く女性技術者の交流を目的に今年度発足した「TEGEウーマンMiyazaki」の会員を中心に、九州地方整備局に所属する女性技術者でつくる「九WE会」の会員を含む約60人が参加。TEGEウーマンMiyazakiや九州地方整備局が主催し、みやざき技術士の会らが共催した。
第1部では重量80㌘のトイドローンを実際に操縦。丁寧な指導を受けながら、コントローラーを使ってスムーズに離陸、飛行、着陸を行う中、勢い余って壁に衝突させる参加者の姿も見られた。また、顔認証システムを搭載し、コントローラーを使用せずに認証者の身振り・手振りで操縦できるドローンに驚きの声があがった。
第2部では、九WE会の原田佐良子会長が測量や橋梁点検、災害調査でのドローンの活用事例を紹介し、ドローンの可能性が未知数であると強調した。全国にドローンの魅力を発信する女性チーム「ドローンジョプラス」の森田亜希子さんは、ドローンとの出会いが多くの人との出会いに繋がり、人生の豊かさを教えてくれたと講演した。
トークセッションでは、ドローン女性操縦士として活躍する株式会社岡﨑組の佐藤百子さんと太陽技術コンサルタント株式会社の渡辺素美さんが業務の内容や今後の目標などを話した。意見交換会では、イベントの感想のほか、これから実現したいことやそのための環境づくりなどについて、参加者同士が思いの丈を話し合った。
岡﨑組の佐藤さんは「県内にも女性技術者の交流を目的とした会があることを多くの方に知ってもらいたい」と話し、今後、同様のイベント等を通じて、業種の垣根を超えた女性技術者のネットワークが拡がっていくことに期待を寄せた。