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6月21日に基本設計の入札 綾第二発電所設備一括更新

 宮崎県企業局は6月21日、指名競争で「綾第二発電所発電設備一括更新工事基本設計業務」の入札を執行する。運転開始から約60年が経過する綾第二発電所に関して、既設建屋の流用を前提とした発電設備一括更新を施工するにあたり、改良案を作成し、それぞれについて総合的に比較・検討を行う。委託期間は210日間。

 発電設備の経年劣化が進む綾町入野の綾第二発電所(ダム水路式/最大出力=2万8000㌔㍗)に於いて、今後60年以上にわたり発電所としての機能を維持させるため、設備全般に於ける最適な改良計画案を策定し、設備更新に係る基本設計を行う。改良計画案は環境アセスメントの対象にならないことを基本とする。

 当該業務では、現地調査や資料収集・整理、水圧鉄管内面調査等を踏まえ、改良計画案に基づく基本設計を行う。また、既設建屋の安全性検証や改良後の発生電力量及び工事中の停止電力量の算出、概算工事費及び維持管理費の算定、概略工程表の作成を行い、施工内容や施工方法、コストを総合的に比較・検討して、報告書を作成する。

 既設発電所の諸元は、▽最大使用水量=26m3/s▽導水路長=7684m▽水圧鉄管長=341.4m(管径2.7m)▽水車=立軸フランシス/最大出力1万6000㌔㍗(2台)▽発電機=三相交流同期発電機/1万7000kVA(2台)▽主要変圧器=屋外用油入自冷式/1万5000kVA(2台)―など。