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広範囲を効率的に探査、路面下空洞探査車を導入 ウエスコ

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▲写真は探査車の外観

 総合建設コンサルタントの株式会社ウエスコ(岡山市、松原利直代表取締役社長)は、地中を可視化できるレーダを搭載した路面下空洞探査車「ウエスコGRV」を導入した。最高80㎞/hで走行しながら、広範囲の道路を効率的に探査することができる。

 路面下に生じた空洞に起因する道路の陥没を未然に防ぐための路面下空洞調査は一般的に、データ収集や解析を通じて陥没が生じるおそれがある箇所を抽出する一次調査、抽出箇所に対して空洞の詳細な位置や深度、大きさを特定する二次調査で行われる。

 ウエスコGRVは、ワゴン車の後部に地中レーダを搭載し、最高80㎞/hで走行しながら深度1.5mまでの探査が可能。高精度ポジショニングシステムにより、幅50㎝×長さ50㎝×深さ10㎝以上の空洞箇所を正確に把握できる。

 取得したデータは、▽底版上面の調査▽下水道シールド工事の事前事後、施工中の調査▽各種埋管調査や道路横断管などの調査▽電線共同溝工事の事前調査―などにも活用され、陥没事故の未然防止やリスクの低減も期待される。

 同社では今後、地中レーダ探査(地中の可視化データ)と三次元計測(地表面の三次元データ)技術を組み合わせた維持管理・メンテナンス事業に取り組んでいく。問い合わせ先は、株式会社ウエスコ地盤調査事業部(電話086-254-2460)。