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SNSで建設業の姿を発信 福島県の寿建設

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▲ドローンで撮影した八木沢トンネルの画像(ユーチューブより)

 福島県福島市に本社を置く寿建設(森崎英五朗社長)は、動画投稿サイトのユーチューブや、写真共有SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のインスタグラムを使った建設業の情報発信を始めた。ドローンを使って撮影した完成施設をはじめ、現場の様子や現場で働く人の姿をインターネットで公開している。建設業に対する社会的な理解につなげるとともに、建設業で働く人の仕事の「証し」にしていきたい考えだ。

 動画では現在、3月に開通した福島県南相馬市と飯館村を結ぶ県道の「八木沢トンネル」をユーチューブで公開している。開通前にドローンで空撮した出入り口部や周辺の景観、トンネル内部をはじめ、施工中の画像も盛り込んだ。

 同社は飛島建設の一次下請けとしてトンネルの掘削・覆工を施工。発注者である福島県の許可を得て、2分44秒の動画を編集した。エンドロールには設計・施工各社の社名を字幕で紹介。関係者の集合写真も載せている。開通式では式典の出席者に披露した。

 インスタグラムへの写真の投稿は2月から始めた。施工の状況を写しているほか、現場で働く人の姿を伝え、解説も加えている。自社で撮影した写真だけでなく、女性プロカメラマンの山崎エリナ氏の作品も掲載している。山崎氏の作品については、写真展や写真集による発表も考えている。

 一連の取り組みのついて森崎社長は「現場で苦労した人の仕事の『証し』として情報発信していきたい。建設業の現場で実際に作業する方々に仕事のやりがいや喜びを感じてほしい」と話している。