宮崎県は1日、公共三部に於ける平成29年度の入札・契約結果(29年4月~30年3月)を明らかにした。年間の平均落札率は、建設工事が91.2%、業務委託が86.5%。前年と比較して、建設工事は0.5ポイント上昇し、業務委託は0.5ポイント下降した。受注額(落札価格の合計)は、建設工事が457.3億円で前年比56.2億円減、業務委託が93.6億円で同0.3億円減となった。
*建設工事
平成29年度の建設工事は、一般競争で1394件、指名競争で210件の計1604件を契約。予定価格の合計(以下、予定価格)503.2億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は457.3億円で、平均落札率は91.2%となった。落札率は前年比で0.5ポイント上昇したが、落札価格は同56.2億円の大幅減となった。
落札率を入札方式別に見ると、一般競争は91.1%、指名競争は92.1%で、前年と比較していずれも0.5ポイント上昇した。総合評価落札方式は、一般競争の約4割にあたる564件に適用。落札率は前年比0.2ポイント増の90.9%となった。
契約状況を部局別に見ると、県土整備部が1344件の契約に対して落札価格364.8億円(落札率91.0%)となり、公共三部の大半を占める。農政水産部は185件の契約に対して落札価格が63.6億円(同92.1%)、環境森林部は75件の契約に対して落札価格が28.9億円(同92.4%)となった。
工種別では、契約件数が最も多かったのは土木一式の734件で、落札価格は291.3億円(前年比50.0億円減)。このほか、舗装が294件で落札価格42.2億円(同5.6億円減)、とび.土工が270件で落札価格53.3億円(同5.3億円減)と続く。建築一式は50件を契約し、落札価格は14.0億円(同1.7億円減)だった。
予定価格帯別の契約件数は、1千万円~2千万円が最多の439件。250万円~1千万円が418件、2千万円~3千万円が208件、3千万円~4千万円が169件、4千万円~5千万円が122件、5千万円~6千万円が80件、7千万円~8千万円が78件、6千万円~7千万円が44件と続く。1億円以上の工事は36件を契約した。
地域別の契約件数と落札価格は、西.東臼杵地区が537件で166.4億円(前年比19.4億円減)、児湯地区が252件で80.3億円(同10.5億円増)、中部地区が299件で91.0億円(同18.1億円減)、西諸県地区が152件で31.6億円(同3.4億円減)、北諸県地区が191件で45.4億円(同16.7億円減)、南那珂地区が173件で42.6億円(同9.1億円減)だった。
*業務委託
平成29年度の業務委託は、一般競争で554件、指名競争で929件の計1483件を契約。予定価格107.8億円に対して落札価格は93.6億円で、落札率は86.5%だった。前年と比べて、落札率は0.5ポイント下降し、受注額は0.3億円の減額となった。
落札率を入札方式別に見ると、一般競争は予定価格22.9億円に対して落札価格18.6億円で80.9%、指名競争は予定価格84.9億円に対して落札価格75.0億円で89.8%。一般競争と指名競争のいずれも、落札率は前年比で0.3ポイント下降した。
契約状況を部局別に見ると、県土整備部が1182件の契約に対して落札価格78.7億円(落札率86.1%)、農政水産部が223件の契約に対して落札価格10.8億円(同86.6%)、環境森林部が78件の契約に対して落札価格4.0億円(同92.4%)となった。
契約件数が最も多かったのは建設コンサルの677件で、落札価格は62.4億円(前年比4.5億円減)。測量が340件で落札価格12.5億円(同2.2億円増)、地質調査が203件で落札価格12.2億円(同0.9億円増)、補償コンサルが185件で落札価格4.2億円(同0.4億円増)、建築設計が78件で落札価格2.2億円(0.7億円増)と続く。
予定価格帯別の契約件数は、100万円~500万円が790件(落札率86.1%)、500万円以上が693件(同87.0%)。業務全体に占める県内本店業者の契約率は、件数ベースで87.3%(前年比0.7ポイント増)、落札価格ベースで72.8%(同2.3ポイント減)となった。
地域別の契約件数と落札価格は、西.東臼杵地区が485件で34.2億円(前年比2.5億円減)、児湯地区が165件で10.0億円(同1.1億円減)、中部地区が259件で14.6億円(同1.9億円減)、西諸県地区が153件で8.1億円(同0.8億円増)、北諸県地区が185件で11.8億円(同1.7億円増)、南那珂地区が236件で14.8億円(同2.7億円増)だった。