延岡市は「空家等対策の推進に関する特別措置法(空き家法)」に基づく延岡市空家等対策計画案を作成し、ホームページで公開した。計画期間は平成30年度から39年度までの10年間。6月27日まで計画案に対する意見を募集する。
空家等の増加に起因する周辺環境の悪化や地域活力の低下を防止するため、市域全体の「空家等」及び「空家等の跡地」に関して、①管理不全の空家等の発生の抑制②空家等の適正な維持管理や除却への誘導③空家等の活用―に取り組む。
計画案では、土地建物登記簿調査等により空家等の所有者を特定。特定空家等の判断やその措置の内容を確認するため、空き家法に基づく立入調査を実施し、情報提供や環境整備等の支援を通じて、所有者等による空家等の適切な管理を促す。
放置すれば保安上危険、または衛生上有害となるおそれがある特定空家等と判断・指定された場合、市は空き家法に基づく措置手続(助言、指導、勧告、命令、行政代執行)を行い、勧告以降の措置を行った場合は延岡市空家等対策審議会に報告する。
特定空家等に倒壊等の危険が切迫している場合は、保全的かつ必要最小限度の緊急安全措置を講じる。解放されている窓の閉鎖や門扉の閉鎖等の空家等に対する軽微な措置についても条例で定める。