■ 平成30年度「第63回通常総会」を開催
▲写真は挨拶する碕山理事長、総会、感謝状贈呈式の模様
一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)は5月23日、宮崎市内で平成30年度「第63回通常総会」を開催した。総会には多数の会員が出席し、平成29年度事業報告及び収支決算、平成30年度事業計画案及び予算案、役員交代の各議案を慎重に審議した結果、いずれの議案も満場一致で承認された。
挨拶で碕山理事長は、昨年度に行われた溶接技術競技会の九州大会で本県代表が4部門のうち3冠を達成したこと、本県代表の高校生が九州及び全国大会で優秀な成績を収めたことを紹介。同じく県大会に於いて、県立産業技術専門校の生徒が特別枠で初参加したことに触れ、今後も同様の取り組みを続けていく考えを示した。
一方で、昨年度の溶接技術評価試験の受験者数や高校生等を対象としたアーク溶接安全特別教育の受講者数が、いずれも前年を大幅に下回ったことについて言及。これらの要因等を分析した上で、「財政面・事業面に於いて理事全員でしっかりと取り組んでいく」と述べ、会員一同に理解と協力を求めた。
来賓祝辞を述べた宮崎県商工観光労働部の中原光晴次長は、ものづくりの基盤となる溶接技術があらゆる産業の発展に寄与しており、全国的にもレベルが高い本県の溶接技術を「県民の誇りであり、本県産業の貴重な財産」と賞賛。技術の研鑽や技術者の育成を通じて、更なる本県産業の振興に尽力してもらうよう呼び掛けた。
議長に碕山理事長を選出して行われた議案審議では、平成29年度事業報告及び収支決算、平成30年度事業計画案及び収支予算案、役員交代を満場一致で承認。役員交代では、地区会長の交代等により、新理事として都倉保博氏、日高寛氏、百市博臣氏、伊地知信幸氏が加わることが紹介された。
平成30年度の事業計画では、▽溶接技術者及び溶接技能者の技術維持に向けた評価試験の実施▽関係機関と連携した溶接技術の相談・指導・調査研究への対応▽宮崎県溶接技術競技会を実施し、九州・沖縄大会及び全国大会に選手を派遣する―などの活動を通じ、溶接技術の更なる向上に努めていくことを確認した。
総会ではこのほか、九州地区高校溶接技術競技会の開催を支援した▽日之出酸素▽江藤酸素▽宮崎酸素▽鹿児島熔材―のほか、長年にわたり協会理事を務め、本県溶接業界の発展に尽力した西村憲治氏と島原俊英氏に感謝状が贈られた。