■ 平成30年度「通常総会」を開催
▲写真は挨拶する河野会長、総会、表彰式の模様
宮崎県舗装協会(河野孝夫会長)は5月18日、宮崎市内で平成30年度の通常総会を開催した。会員企業の代表らが多数出席し、平成29年度事業及び決算、平成30年度事業計画案及び予算案を満場一致で可決。任期満了に伴う役員改選では、理事及び監事の人事案を承認し、新理事の互選で河野孝夫氏が会長に再選された。
挨拶で河野会長は、県内の高速交通網及び主要幹線道路の整備状況に触れ、これらの整備が物流の効率化や地域の活性化等の経済面だけでなく、防災上の役割としても重要であると指摘。更なる整備促進に期待を寄せるとともに、県管理道路に於いて未だ舗装すべき箇所が残っていることを踏まえ、予算の確保を求めていく考えを示した。
また、建設産業が地域に果たす役割を踏まえ、「地域の基幹産業として安定経営を図り、若者の県内就職・定住のための労働環境の改善や安定した所得の確保を図ることが必要だ」と強調。「受発注者ともに担い手三法を重視し、入札契約制度の改善等を関係機関に強く要望していく」と述べ、協会活動に対する会員の理解と協力を求めた。
来賓として招かれた宮崎県県土整備部の瀬戸長秀美部長は、各地で災害が頻発する中、協会と締結している防災協定を「心強く感じる」と述べ、建設産業の健全育成に向けた環境整備を推進していく考えを示した。星原透県議会議員は「身近な存在である道路を整備することが県民の安全・安心に繋がる」と述べ、更なる協会の発展に期待を寄せた。
河野会長を議長に選出して行われた議案審議では、▽29年度事業及び決算▽30年度事業計画案及び予算案▽役員改選―の各議案を満場一致で承認。新役員を代表して、河野会長が「我々が舗装という特殊技術を有する団体であり、かつ技術者集団であることを広く訴え、協会としての力を発揮していきたい」と意気込みを語った。
平成30年度の事業計画では、受注機会確保に向けた関係機関との意見交換や陳情活動の実施、技術の研鑽及び資格取得のための研修会・講習会の開催、各支部会員の連携及び意見交換、九州沖縄各県の舗装協会との情報交換等のほか、宮崎県産業開発青年隊に対するボランティア出前講座や防災訓練等に取り組むことを確認した。
*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=河野孝夫(日新興業)
▽副会長=柳橋恒久(富岡建設)、児玉清和(旭洋建設)
▽理事=堀之内芳久(大淀開発)、井上和俊(森都工業)、桑原常雄(桑原建設)、松岡重孝(坂口建設)、木下裕介(旭道路)、藤元建二(藤元建設)、吉田昭彦(大洋建設)
▽監事=木場智彦(木場組)、岡﨑勝信(岡﨑組)。
■優良技術者ら9人を表彰
総会に先立ち、同日には平成30年度の表彰式が執り行われ、協会表彰規程に基づく優良技術者表彰を受賞した▽宮田正治氏▽藤原剛氏▽鉾立次夫氏▽町田健氏▽松浦淳也氏▽甲斐英吉氏▽橋本修氏―の7人、同じく優良若年技術者表彰を受賞した▽金丸裕介氏▽池田祐真氏―の2人に対し、河野会長から表彰状と記念品が贈られた。
河野会長は、現場技術者として業務に精励し、会社の発展に功績があった受賞者を「他の従業員の模範であり協会としても誇らしい」と述べ、協会及び業界の発展へ尽力してもうらよう呼び掛けた。協会顧問の日高孝氏は、若手の確保・育成が急務であることを踏まえ「舗装の技術や素晴らしさ、魅力を若い人達に伝承して欲しい」と話した。
受賞者を代表して謝辞を述べた宮田正治氏は、「受賞は身に余る栄誉であり、ひとえに会社、諸先輩、会員各位の御指導・御協力のたまもの。栄えある受賞を肝に銘じ、更なる英知を結集し、職務遂行のために一層精励する覚悟で、活力に満ちた安全・安心な社会資本の道路づくりに邁進していく」と意気込みを語った。