■ 平成30年度「支部定時総会」を開催
▲写真は挨拶する後藤支部長、総会、表彰伝達式の模様
公益社団法人建設荷役車両安全技術協会宮崎県支部(後藤健治支部長)は5月16日、宮崎市内で平成30年度の支部定時総会を開催した。総会には多数の会員が出席し、平成29年度事業、平成30年度事業計画及び収支予算について報告を受けたほか、平成29年度決算と役員補充に関する決議事項を満場一致で承認した。
挨拶で後藤支部長は、30年度を初年度とする第13次労働災害防止推進計画に於いて、特に死亡労働災害ゼロの実現が主テーマになっていると指摘。適正な特定自主検査の普及拡大をベースに、日常点検の重要性やその要領の説明、機械の適切な使い方の助言等を通じ、「我々もこのテーマに真摯に取り組まなければばならない」と述べた。
ベテランの高齢化を背景に、経験の浅い者が現場に増えていることを踏まえ、未熟な労働者に配慮した事業展開の必要性についても言及。検査者の育成や事業内検査者への指導を中心に、様々な事業を計画していることを説明し、「会員の理解と協力を以て計画を完遂し、労働災害の防止に寄与していきたい」と意気込みを語った。
来賓として招かれた宮崎労働局労働基準部の岡本克也部長は、県内に於ける昨年の労働災害発生状況を紹介。建設機械を原因とする労働災害の防止に向けて、取り扱い者の技能向上と日常的な機械のメンテナンスが不可欠であることを強調し、巡回指導や検査に係る能力向上教育、検査員の技術向上に引き続き取り組んでもらうよう求めた。
後藤支部長を議長に選出して行われた議案審議では、報告事項である▽平成29年度事業▽平成30年度事業計画▽平成30年度収支予算書―について事務局から説明があったほか、決議事項である平成29年度決算報告関連書類、転勤に伴い辞任した理事2人の補充に関する議案を満場一致で承認した。
平成30年度の事業計画では、強調月間に於ける諸行事を通じた建設荷役車両の法定年次検査等の普及と定着、フォークリフト運転技能講習の適正な実施、検査員の資格取得研修と安全教育の実施、能力向上教育等を通じた検査整備技術の向上、リスクアセスメント等の導入、ウェブによる広報活動の推進等に取り組むことを確認した。
議事終了後に行われた表彰伝達式では、本部表彰の功績賞を受賞した綿谷忠雄氏に対し、後藤支部長から表彰状と記念品が贈られた。