ゼネコンや設備工事会社、メーカー、設計事務所などで構成するBIMライブラリーコンソーシアム(事務局・建築保全センター)は、BIMオブジェクト標準(BLC標準)を9月末にも確定させる。5月21日に開いた総会でスケジュールを示した。2019年度にかけて同標準に基づくBIMライブラリーの構築を進め、19年度中の試行運用の開始を目指す。
BIMオブジェクト標準は、建築材料や設備機器の形状・属性情報など、BIMで使用するためのデータの規格。同標準に基づく資材・機器データを集約したライブラリーが構築されれば、メーカーと設計事務所、ゼネコンなどが部材・設備情報を簡易に共有し、BIMに利用できるようになる。
総会では、尾島代表が「ライブラリー構築に本格的に取り組む年度となる」と報告。8月末にコンソーシアムの会員や官民の発注組織などに同標準案を提示し、意見募集を経て9月末に標準を確定するスケジュールを承認した。
さらに、第2四半期中にライブラリー運営の費用負担や収入の在り方など、ビジネスモデルを確定。並行してライブラリー構築条件の整理を進め、第3四半期に事業者を募集。18年度内にBIMライブラリーの構築に着手し、19年度中に試行運用を開始するとした。
このほか、仮設に関するオブジェクト標準を検討するため、日本建設業連合会(日建連)との共同研究も18年度から開始する。