▲写真は挨拶する景山前会長、徳丸会長(中央)と松浦、梅田両副会長、総会の模様
宮崎県鳶土工業連合会(景山孝会長)は5月15日、宮崎市内で平成30年度の定期総会を開催した。多数の会員が出席する中、平成29年度事業及び収支決算、平成30年度事業計画案及び収支予算案などの各議案を慎重に審議し、いずれの議案も承認された。任期満了に伴う役員改選では、新会長に徳丸浩一郎氏が選出された。
総会で挨拶に立った景山会長は、会が創立50周年を迎え、多数の来賓を招いて4月に記念式典と祝賀会を開催できたことに言及し、会員の支援と協力に感謝の意を示した。また、建設業が厳しい経営環境にある中で、「横の繋がりを大切にしながら、皆で乗り切っていかなければならない」と述べ、あらためて会の意義を強調した。
一方で、専門工事業の共通の課題である若年労働者の確保・育成に関しては、外国人の活用も視野に入れつつ、管理する立場の技能者の育成が必要不可欠であると指摘。加えて、社会保険への加入や働き方改革などの難題が山積していることに対して、「課題にしっかりと対応し、皆で力を合わせて一年を頑張っていこう」と呼び掛けた。
議長に景山会長を選出して行われた議案審議では、平成29年度事業及び収支決算報告、平成30年度事業計画案及び収支予算案承認、技能士会の事業及び決算報告について慎重に審議し、いずれの議案も原案どおり承認された。役員改選では、新会長に徳丸浩一郎氏(徳丸開発)、副会長に梅田保志氏(梅田)と松浦秀次氏(松浦組)が選出された。
このうち、平成30年度の事業計画では、総会や理事会の開催、鳶1級及び2級技能検定に係る講習会の開催、担い手確保のための建設労働者緊急育成支援事業の実施、労働災害防止に向けた現場安全パトロールの実施、国土交通省や県土整備部との意見交換会などに取り組むことを確認した。
役員改選では、会長職が刺繍された半纏が景山会長から徳丸新会長に引き継がれた。徳丸新会長は、長年にわたり会の発展に尽力してきた景山前会長の努力と功績に敬意を表するとともに、「新体制のもと、会員相互の信頼と融和団結という前会長の路線を継承し、会の更なる発展に努めていきたい」と意気込みを語った。