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NDSら3社を経営統合 コムシスホールディングス

 情報通信工事・電気設備工事大手のコムシスホールディングス(東京都品川区、以下CHD)は5月8日、東海・北陸圏の通信工事大手NDS(名古屋市中区)、九州のSYSKEN(熊本市中央区)、北陸地盤の北陸電話工事(石川県金沢市)の3社と、株式交換によって経営統合する契約を結んだ。

 3社は9月26日付で上場を廃止し、10月1日からCHDの子会社となる予定。親会社となるCHDは、連結で売上高約5000億円、営業利益約350億円という規模になり、大手ゼネコン規模の通信・電気工事会社が誕生することになる。

 今回の経営統合についてCHDは「通信建設業の事業環境は、インフラ整備の拡充競争からサービスやコンテンツを競う段階に移行しつつあり、2020年以降は公共・民間の建設需要の変化も予想される。これに対応し、成長していくためには技術力や生産性の向上、経営基盤の拡充が急務だ」と説明。「統合によってシナジー効果を発揮していく」とした。

 各社は、10月1日の統合に向けて今後、細部の協議を進める予定。NDSは「当面、現在の事業を行う体制は変わらない」としている。