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景観計画案まとめ、5月28日まで意見募集 門川町

 門川町は、景観に関する基本的な指針となる門川町景観計画案をまとめ、ホームページで公開した。町全域を景観区域に設定し、一定規模以上の建築物や工作物等を対象に景観形成の基準を設ける。5月28日まで計画案に対する意見を募集する。

 地域が持つ良好な景観を保全・形成し、住みやすいまちづくりを進めていくため、平成16年に制定された景観法に基づき策定したもの。対象区域を定め、景観形成の基本的な考え方を示した上で、一定の行為に対して景観形成上の基準を設ける。

 計画案では、日向灘や五十鈴川などの自然景観、商業市街地景観、農山村田園景観など、特色ある景観を適切に保全・創出していくため、町全域を景観区域として定めた。今後、必要に応じて重点的に景観形成を展開する地区の設定を検討する。

 高さ10mを超える建築物や一定規模以上の工作物(煙突・広告塔・擁壁等)の新設、増築、修繕等のほか、都市計画法に規定する1000m2以上の開発行為について届出を義務付け、市街化区域とその他区域の区分ごとに景観形成の基準を定める。

 歴史的な価値を有する建造物や長い年月をかけて成長した樹木等を「景観重要建造物」「景観重要樹木」に指定し、保存と活用を図る。広告板や看板、はり紙等の屋外広告物に関しては、宮崎県の屋外広告物条例に基づく取り組みを継続する。

 景観軸となる国道10号や国道388号などの主要道路、五十鈴川等の河川や水路、公園や広場等の公共施設に関しては、景観重要公共施設として位置付け、管理者と協議・調整の上、景観形成の方針に沿った整備を推進する。

 市街地外に広がる農山村田園景観は、「門川らしさ」を創出する重要な景観要素であることから、農業振興地域の農用地及び農業施設等を対象とした景観農業振興地域整備計画の策定を検討し、農業振興を前提とした景観形成を図る。

門川町景観計画案