▲新園舎のイメージ図
高千穂町は、経年に伴う施設や設備の老朽化に加え、土砂災害の警戒区域に位置している天岩戸保育園を、岩戸中学校跡地に移転改築する計画を進めている。施設整備に係る補助交付決定後、計画では第2四半期の早期に工事の入札を行う予定。夏頃にも工事に着手し、今年度内の工事完了、31年度の供用開始を目指すこととしている。
経年に伴う建物及び設備の老朽化が進み、土砂災害の警戒区域に位置する天岩戸保育園を、平成27年に閉校した岩戸中学校跡地(大字岩戸4518番地2)のグラウンド北側に建て替える計画。新たに建設する園舎の規模は木造平屋建延べ約718m2(定員60人程度)を想定する。施設整備に係る基本・実施設計は菊池設計が担当した。
新園舎の建設に際して県産材を活用するため、町では県に対して補助事業の申請を行っており、交付決定が6月以降になる見込みであることから、それ以降に発注する考えでいる。現時点の発注見通しでは、第2四半期に指名競争で本体工事の入札を行う見通し。建築主体工事及び付随する各種設備工事等を含む一括発注を予定する。
高千穂町の30年度当初予算には、天岩戸保育園園舎建替に係る費用として2億6750万円が盛り込まれた。計画が順調に進めば、今夏にも建設工事に着手する見通し。工期は約8カ月間を見込み、今年度内に工事を完了させ、31年度の供用開始を目指す。移転完了後の旧保育園舎の取り扱いに関しては現時点で未定としている。
町ではこのほか、保育園以外の跡地活用の方法も模索。昨年度に跡地活用町民検討委員会がまとめた意見書では、敷地内への整備を優先すべき施設に生活支援ハウスや在宅看護支援施設を掲げる一方、施設の整備に際しては町全体の福祉像を明確にした上で、整備する施設や機能について優先順位を付けて検討することを求めている。