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野口遵記念館建設基本構想・基本計画を決定 延岡市

 〔一部既報〕延岡市教育委員会は、野口遵記念館建設に係る基本構想及び基本計画を決定し、ホームページで公開した。現在地に建て替える施設の規模を4200m2程度と設定。新施設には、ホール機能や展示機能、交流機能等を持たせる。平成34年度の開館を目標に、30~31年度に基本・実施設計、32~33年度に建設工事を行う。

 経年に伴う躯体や設備の老朽化が顕著であり、抜本的な対策が急務となっている既存の延岡市公会堂野口記念館を現在地に建て替える計画。ことし3月に実施した意見募集(パブリックコメント)で示した基本構想・基本計画案について、大幅な内容の変更は行わず、一部語句や表現等を修正して決定した。

 新施設には、客席数600~700席程度を有する音楽重心型の「ホール機能」、野口遵翁顕彰ギャラリーや展示室を含む「展示機能」、各種会議やミニコンサート、音楽・ダンス等の練習のほか、自由に休憩・滞在できる「交流機能」、事務室・受付等の「管理機能」を配置。これらの機能を踏まえた新施設の面積を4200m2程度と設定する。

 旭化成からの寄附金30億円を財源に充て、再整備に伴い施設の名称を野口遵記念館に改称する。整備に際しては、防災面や安全面にも配慮し、必要な性能を確保しながら、可能な限り費用を縮減できるよう創意工夫に努める。事業方式に関しては、目標とする整備スケジュールの実現可能性を踏まえ、従来方式を採用する。

 整備スケジュールによると、30年度中頃までに設計者を選定し、30年度下期~31年度上期に基本設計、基本設計完了後~31年度末に実施設計を行う見通し。32年度早期に本体建設工事の入札を行い、33年度中の竣工を目指す。同時進行で管理運営計画の策定と開館準備を進め、34年度のグランドオープンを目指す。

 延岡市の30年度当初予算には、野口遵記念館建設に係る30年度事業費として5226万円(基本・実施設計委託料2837万円、基礎調査委託料(野口遵翁及び産業歴史資料調査)497万円、地質調査委託料980万円、解体工事実施設計委託料497万円外)が計上されている。

野口遵記念館建設基本構想・基本計画(概要版)