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宮崎県消防設備協会 若手社員ら接遇マナーや点検手法学ぶ

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▲写真はセミナーの模様、講師の村﨑満指導部長

■ エンジニアスキルアップセミナーを開催

 

 一般財団法人宮崎県消防設備協会は4月21日、宮崎市内で「エンジニアスキルアップセミナー」を開催した。セミナーには会員企業の若手職員や経営者ら約70人が参加。消防設備点検実施者に求められるビジネスマナーや情報保護の重要性を学んだほか、点検作業時に留意するポイントなどを解説した。

 セミナーの講師は協会の村﨑満指導部長。平成28年度末時点に於ける宮崎県内の消防用設備等点検報告率が全国平均を3ポイント下回る約46%であったことを踏まえ、県内の点検報告率向上のため、その受け皿となる表示登録会員を紹介する一般向けリーフレットの作成等に協会として取り組んだことを紹介した。

 新規参入の増加等で企業間の競争が激化する中、現場に出向く点検実施者は「企業の顔」であり、その言動が顧客からの信頼の獲得もしくは失墜に繋がることを強調した上で、にこやかな表情と誠実な態度で接すること、気持ちよく挨拶をすること、身だしなみを整えること、丁寧な言葉遣いに努めることの重要性を説いた。

 また、近年の企業に於ける個人情報の流出事例を踏まえ、点検実施対象物の各種図面や新商品・プロジェクト・イベント等の顧客情報、点検契約内容等の情報は絶対に外部に漏えいしてはならないと指摘。漏えいを防ぐために「守秘義務があることを点検実施者一人ひとりが認識する必要がある」などと訴えた。

 点検実務編では、事前準備・作業開始前・作業中・作業終了後の各工程で留意すべきポイントを解説。建物関係者の要望や要求を事前に把握することをポイントに挙げたほか、最新の消防法令に関する情報提供や経年劣化等への対策提案など、付加サービスの提供を行うことが顧客の満足度アップに繋がると話した。

 講演後には、セミナーの内容を思い出すきっかけとなるよう、参加者全員に修了証と記念ピンバッチが配布された。村﨑部長は「若手社員に積極的に受講してもらい、セミナーの内容を業務の中で実践してもらえれば」などと話した。

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