宮崎県は平成30年度当初予算に於ける公共事業の実施地区及び事業費を明らかにした。現段階に於ける公共三部の事業費総額は541億9155万円で、前年度比21億8617万円(4.2%)の増額となる。また、これに平成29年度2月補正予算で措置された公共事業費(159億2265万円)を加えた実質額は701億1420万円となる。
宮崎県の30年度当初予算に於ける一般会計予算額は5817億9000万円で、このうち公共事業費等を含む投資的経費には前年度比4.3%増の1058億8700万円が措置された。投資的経費の内訳は、普通建設事業費が905億1146万円(同5.0%増)、災害復旧事業費が前年度と同額の153億7512万円。
これを踏まえた30年度当初予算に於ける公共事業実施地区の部局別事業費は、県土整備部が418億0739万円(同1億6394万円増)、農政水産部が82億0323万円(同15億2727万円増)、環境森林部が41億8092万円(同4億9500万円)。県土整備部は概ね前年並みを確保し、農政水産部と環境森林部が大幅に増えた。
公共三部に於ける事業別の内訳は、県土整備部が▽営繕関連8億4320万円▽国庫補助事業等287億7055万円▽県単事業121億9363万円、農政水産部が国庫補助事業等のみで82億0323万円、環境森林部が▽国庫補助事業等39億0307万円▽県単事業2億7784万円。
一方で、宮崎県の29年度2月補正予算には、国の補正予算に対応する公共事業費として約177億円が措置された。事業の大半が30年度に繰り越されるため、当初予算分に補正予算分を加えた30年度公共事業の実質額は、▽県土整備部541億0915万円▽農政水産部105億9004万円▽環境森林部54億1501万円―の総額701億1420万円となる。
県土整備部の道路事業では、宮崎西環状線古城工区(宮崎市)に4億2845万円、飯野松山都城線金御岳工区(都城市)に10億9645万円、国道447号真幸工区(えびの市)に5億2250万円、宮崎須木線の国富SIC(国富町)に7億1852万円、国道327号尾平工区(椎葉村)に9億3701万円、北方北郷線川水流橋工区(延岡市)に3億5530万円、竹田五ヶ瀬線波帰之瀬工区(五ヶ瀬町)に4億3890万円を充てる。
河川事業では、一ツ瀬川(西都市)の改修に2億0300万円、耳川下流(日向市)の水防災に3億1950万円、祝子川(延岡市)の改修に5億1200万円、五ヶ瀬川及び日之影川の水防災(日之影町)に2億0630万円を配分。港湾関連事業には15億5255万円を計上し、泊地浚渫や避難施設整備、岸壁改良・改修、緑地整備等に取り組む。
営繕課所管の営繕工事では、県営馬越団地(日南市)の5号棟建設に2億2050万円、県営堅田原団地(小林市)の3号棟建設に8920万円を配分。このほか、県営光町団地(宮崎市)の給湯改善や県営大塚A団地(宮崎市)のEV設置、県立都城商業高校の外壁改修、県立妻高校の受変電設備改修、県立延岡商業高校の屋根改修等を行う。
農政水産部は、県営畑地帯総合整備事業染ヶ岡・鬼ヶ久保2期地区(高鍋町・川南町)に1億8200万円、県営農業用河川工作物応急対策事業粟野名地区(延岡市)に2億4500万円、広域営農団地農道整備事業沿海北部6期地区(延岡市・門川町)に5億1655万円を配分。環境森林部は、小川・石打谷線開設(西米良村)に2億0580万円、高千穂・日之影線開設(高千穂町・日之影町)に2億8000万円を充てる。