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えびの地区は河床低下対策を推進 川内川事務所事業概要

 国土交通省川内川河川事務所は、平成30年度に取り組む主要事業の概要を明らかにした。安全・安心な川づくりや豊かな暮らしの創出を目指し、薩摩川内市街部改修や羽月川河道掘削、川西地区堤防強化対策、えびの地区河床低下対策などを促進する。

 同事務所関連の平成30年度予算額は30億8790万円で、内訳は▽河川改修23億9900万円▽河川工作物応急対策4億7000万円▽総合水系環境整備2億1890万円。このほか、平成29年度補正予算等の2億9000万円(全て河川改修)がある。

 河川改修に関しては、薩摩川内市街部の治水安全度向上に向けて、前年度に続き大小路地区の引堤事業や天辰第二地区の引堤事業に必要な用地取得を推進するとともに、肥薩おれんじ鉄道川内川橋梁の改築工事(引堤工事に伴う橋梁の継ぎ足し)を促進する。

 羽月川に関しては、洪水による浸水被害の軽減を図るための河道掘削工事を実施する。湧水町川西地区では、雨水や洪水等の堤防への浸透に対する安全性が不足していることから堤防強化対策を実施し、早期に堤防の安全性向上を図る。

 川内川上流のえびの地区では河床低下が進み、護岸や堤防、床固め等の河川管理施設への影響が懸念されていることから、平成24年度より河床低下対策に着手している。平成30年度も引き続き、河床低下対策工事を実施する。

 このほか、安全な河川利用及び河川を中心とした流域全体の地域活性化等を目的とした「川内川水系かわまちづくり計画」に基づき、宮之城屋地・虎居地区、ホタル地区の高水敷整正や管理用通路、階段等の整備を推進する。

平成30年度の予算概要