建設ネット企画画像 四角 四角

ICT土工の3次元測量 外注先の最多は測量会社

 国土交通省が行ったICT土工の受注者に対するアンケート調査(2017年度)によると、3次元起工測量を外注した受注者は92%で、前年度と比較し横ばいだったが、3次元出来形測量を外注した受注者は90%となり、前年度を7ポイント上回った。一方、外注先には、前年度のレンタル会社を抜き、測量会社を選択する受注者が最も多くなっている。

 この調査は、17年度に発注した直轄のICT土工のうち、1月末までに完成した工事の受注者71社を対象に行った。ICT施工の平均日数は89.6人日で、起工測量から工事完成までの延べ作業時間は平均26.2%の削減(前年度比2.1ポイント減)となった。

 調査結果のうち、外注比率を段階ごとに見ると▽起工測量92%(1ポイント減)▽3次元設計データ作成71%(1ポイント増)▽出来形測量90%(7ポイント増)―となった。起工測量と3次元設計データはわずかな動きだったが、出来形測量の外注比率は前年度を7ポイント上回った。

 起工測量の外注先は、測量会社が47%と前年度から9ポイントの増加。一方、前年度の調査で最も多かったレンタル会社への外注は6ポイント減の42%となり、測量会社への外注を下回った。出来形測量の外注先は測量会社が14ポイント増の48%と大幅な増加。レンタル会社は14ポイント減の41%となり、専門性の高い測量会社を選択する受注者が増える傾向にある。

 ただ、3次元設計データの外注先はレンタル会社が57%(2ポイント減)と測量会社の28%(1ポイント減)を大きく引き離しており、依然としてレンタル会社が強みを発揮している。