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新年度に文化財調査と用地取得 都城IC工業団地桜木地区

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▲工業団地のイメージ図

 都城志布志道路の部分開通が進み、「地の利」の拡大により好調な企業立地が続いていることを受けて、都城市は都城インターチェンジ北側の高城町桜木地区に新たな工業団地を整備する。事業面積は約29㌶。平成35年度の完成を目指し、新年度に文化財発掘調査や近接地の交差点改良工事のほか、用地取得等を実施する予定でいる。

 都城IC周辺を南九州経済圏のリーディングゾーンと位置付け、そのポテンシャルを最大限に活かすことを目的としたサブシティ構想に基づき、市は平成20年度~24年度にかけて高城エリアに大井手地区(約5.5㌶)と穂満坊地区(約17.3㌶)の2箇所の工業団地を整備。大井手地区は既に完売し、穂満坊地区も順調に分譲が進む。

 一方で、都城ICを起点とし、鹿児島県曽於市を経由して志布志市IC(仮称)に至る地域高規格道路「都城志布志道路」の整備が進む。総延長約44㎞のうち、これまでに平塚IC以北や県境区間、志布志IC付近を除く20.2㎞が開通済み。30年度の開通予定区間を合わせると、全線の供用率は52%に達する。

 都城ICと国際バルク戦略港湾である志布志港を結ぶ同路線の整備により広域ネットワークが形成され、更なる物流の効率化や地域間交流・連携の強化等が期待される。これらの好条件を背景に、都城IC周辺に新たな工業団地を整備することで、企業立地による雇用創出を積極的に推し進め、人口減少の抑制や移住定住の促進を図る。

 事業計画は、都城IC北側に近接する高城町桜木地区に新たな工業団地を整備するもの。事業面積は約29㌶(北工区=約16㌶、南工区=約13㌶)で、事業期間は29年度~35年度を予定する。新たな工業団地には物流業や製造業の立地を想定し、雇用拡大や人口減少対策、地場産業の育成などを期待する。

 新年度当初予算に於ける事業費は約7億円。一般会計から6026万円を支出し、文化財発掘調査(4926万円)や交差点改良工事(1099万円)に取り組むほか、工業用地造成事業特別会計に計上した6億4879万円を用地取得費用に充てる。