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全国大会で情報共有・意見交換 建設産業女性活躍セミナー

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▲写真は会場の模様

 国土交通省は3月1日、昨年10月から12月にかけて全国10都市で開いた建設産業女性活躍セミナーを総括する全国大会を東京都内で開いた。建設業での女性の活用に取り組む経営者や女性技術者・技能者ら約250人が参加。セミナーを通じて明らかになった課題や、女性活躍推進に向けた取り組みを情報共有するとともにパネルディスカッションなどを行った。

 大会の冒頭、あいさつに立った国交省の青木由行建設流通政策審議官は、「建設業を取り巻く環境は非常に難しい状況にある。しかし、すべての産業を支える建設業は持続しなければならない」と話した。そして「女性の入職は、建設業の担い手を考える上で極めて重要」と強調。「成功事例や失敗事例を持ち寄って問題を克服しよう」と呼び掛けた。

 全国10都市で開催したセミナーに関して、ゼムケンサービスの籠田淳子社長が報告した。籠田氏は、女性の建設業への入職に関して、周囲の理解や企業側の受け入れ体制にまだ課題があることなどを話した。そして「ライフイベントを考慮した人材育成やキャリアプラン、働き方が、女性の建設業への定着に最も大切」と指摘した。

 さらに「女性が働くと企業の業績は良くなる」と述べ、「経営者は、新しい力をつくり出す気付きを経営戦略に取り入れ、業績を上げてほしい」と呼び掛けた。

 大会ではその後、女性の活躍を推進する団体が取り組みを報告。さらに建設業で働く女性らがパネルディスカッションで経験や課題について話し合った。