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新年度より庄内地区に新規着手 都城市の地区公民館整備

 都城市が年次的に進める地区公民館建設事業で、平成30年度は祝吉地区公民館建設工事を継続するほか、29年度に設計を行った志和池地区及び沖水地区公民館(市民センター併設)の本体建設工事に着手する。新規着手する庄内地区に関しては、実施設計と地質調査を行う見通し。30年度当初予算にそれぞれの関連事業費を盛り込んだ。

 地域に於ける社会教育及び生涯学習の拠点として、建物のバリアフリー化を図りつつ、多目的ホールを備えるなど施設機能の充実、駐車場の拡充等を図り、市民が利用しやすい施設となるよう整備を行うもの。地域福祉やコミュニティ活動、災害時の避難所、子育て支援、多世代交流等の場としての活用を見込む。

 経年に伴う施設の老朽化が著しく、駐車場も手狭であることから、隣接用地を取得して建て替える祝吉地区公民館に関しては、桜木・ツモル・博栄JVらにより本体建設工事が進む。新施設の規模はRC造平屋建延べ1053m2。総事業費は7.3億円程度。工期は30年6月11日までを予定している。

 一方、志和池地区及び沖水地区公民館に関しては、両地区公民館に加え、隣接する市民センターの老朽化等も進んでいることから、地区公民館との一体的な整備を計画する。志和池地区は現在地での建て替えとし、沖水地区は隣接する旧北消防署跡地へ移転整備することで敷地の拡張を図る。

 市民センターと併設する各公民館の規模は、志和池地区がRC造平屋建延べ961m2程度(公民館798m2+センター163m2)、沖水地区がRC造平屋建延べ1122m2程度(公民館946m2+センター176m2)。施設整備に係る実施設計は、益田設計事務所と団一級建築設計事務所がそれぞれ担当した。

 新年度の工事着手に向けて、30年度当初予算に本体建設工事費の一部及び施工監理委託料等として志和池地区に1億0326万円、沖水地区に2億7302万円を計上した。いずれも30年度に着工し、31年度の完成を目指す。総事業費は、志和池地区が約5.9億円、旧消防署の解体等を含む沖水地区が約7.4億円。

 一方、30年度に新規着手する庄内地区に関しても、隣接する市民センターと地区公民館の一体的な整備を計画する。建築規模は他地区と同程度になる見通し。30年度予算に4989万円を盛り込み、施設整備に係る実施設計及び地質調査を行う。事業期間は30~32年度。総事業費は約6.7億円を見込む。