建設ネット企画画像 四角 四角

富高小は本体改築工事を実施 日向市の学校施設整備

■ 細島小は基本計画・設計

 日向市は平成30年度に取り組む学校施設整備事業の内容を明らかにした。新年度は、老朽化が進む富高小学校校舎の改築工事を実施するほか、同じく老朽化が進む細島小学校の校舎に関して、危険校舎の解消と合わせて周辺施設との複合化を図るための施設整備に向けた基本計画及び基本設計を行う予定でいる。

 建設から多年が経過する校舎等の学校施設に関して、市はこれまでに各施設の耐震診断や整備を前提とした耐力度調査を実施。危険と判定された校舎を改築することで耐震性の向上を図り、安全・安心な学校施設の構築に向けた環境整備を推進する。

 富高小学校(富高6520番地)に関しては、老朽化が進む危険校舎2棟を解体し、跡地に木造2階建延べ972m2の管理特別教室棟を建設するほか、既存施設の部分改修も行う。施設整備に係る建築設計業務はアーク計画設計事務所が担当。新年度当初予算に3億7900万円を盛り込み、30年度に整備を完了させる見通しでいる。

 一方、新規に取り組む細島小学校(細島593番地1)の校舎改築事業では、老朽化が進む危険校舎の解消と合わせて、地域コミュニティに於ける拠点施設となるよう、同じく老朽化が進む細島公民館、公民館と同様の機能を有する細島地区コミュニティセンターとの複合化を図り、災害時に於ける防災拠点としての役割にも期待する。

 細島小敷地内に建設する複合施設の規模は、現時点でRC造延べ2700m2程度を想定。新年度当初予算に事業費1700万円を盛り込み、これまでに行った先進地調査及び研究、地域住民との意見交換の内容を踏まえ、30年度に基本計画の策定と基本設計を行う。31年度に実施設計、32~33年度に工事を行う予定でいる。

 30年度はこのほか、遊具の改修及び更新工事、設備等の改修及び更新工事、屋上・外壁改修工事、敷地内危険箇所整備工事等の各校整備事業として小学校に850万円、中学校に500万円を計上。ふるさと寄附金を活用した教育施設整備事業では、トイレ洋式化工事等の費用として小学校に660万円、中学校に330万円を充てる。