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村長選挙控え骨格予算を編成 西米良村の30年度当初予算

 西米良村は、一般会計予算額を25億3231万円とする平成30年度当初予算を決定した。任期満了に伴う村長選挙を控え、新年度当初予算は骨格予算として編成したが、一般会計は前年度比で4385万円(1.7%)の減額に止まった。公共事業費等を含む投資的経費は7億4822万円で、同6287万円(7.8%)の減額となった。

 平成30年度当初予算における一般会計予算額は25億3231万円で、前年度比1.7%のマイナス編成となった。このほか、▽国民健康保険▽介護保険▽簡易水道▽下水道▽診療所▽後期高齢者医療事業―で構成する特別会計に総額8億6066万円を計上し、予算全体の規模は33億9297万円となる

 一般会計を性質別に見ると、普通建設事業費と災害復旧事業費で構成する投資的経費は7億4822万円。新庁舎建設事業費の継続費を盛り込んだため、同6287万円(7.8%)の減額に止まった。内訳は、普通建設事業費が7億4172万円(補助1億2368万円、単独6億1804万円)、災害復旧費が649万円。

 当初予算における主な建設関連事業は、地方創生道整備交付金等を活用し、林道及び作業路の舗装維持・法面保護、舗装新設等を行う林道費に6755万円、村道の維持管理や村道下鶴線防災工事、橋梁修繕等を行う村道費に1億7729万円、29年度から30年度にかけて取り組む新庁舎建設事業に4億9748万円を計上した。

■主要事業概要

 西米良村の平成30年度当初予算における主な取り組みは次のとおり(関係分のみ、数字は事業費、単位=千円)。
▽村内放送・情報網整備事業
     22,737
 地上デジタル放送受信施設及び情報告知端末(ほいほいライン)の維持管理に必要な経費。道路改良に伴うケーブル移設費や新規引込みに係る費用を含む。
▽マイホーム祝金交付事業
      1,200
 持ち家の建築・取得に係る環境整備として新築に1,000千円、住宅取得に200千円を交付し、定住化を促進する。
▽移住定住対策事業
      2,284
 都市圏相談会への参加のほか、空き家登録された家を借り上げ、改修後に子育て世帯向けの希望者に貸し出し、移住・定住の足掛かりとする。
▽浄化槽整備・維持管理事業
      4,588
 下水道が整備されていない地域への合併処理浄化槽設置を推進するため、浄化槽の設置及び維持管理に係る費用を助成する。
▽林道費(維持管理事業・地方創生道整備交付金事業等)
     67,559
 林道及び作業路の舗装維持・法面保護、舗装の新設、安全施設・カーブミラー取り替え等を行い、林道の適切な維持管理に努める。
▽村道費(維持改良・電源事業・長寿命化事業等)
    177,298
 道路台帳の新規整備や修正、村道の維持管理等を行う。電源立地地域対策交付金事業では、村道下鶴線の道路防災工事を実施する。長寿命化修繕事業では、村道横野・古川線(亀谷橋)、村道山中線(内中橋)、村道小川公営住宅線(槇之下橋)の橋梁修繕、村道鉱山谷古川線等の舗装補修工事等を行う。
▽ゆず振興対策事業
     13,020
村が造成するゆず園について引き続き管理及びほ場の基盤整備等を行う。また、苗木増殖に対する補助及び残渣処理に係る経費の補助、共同作業に対する補助を行う。
▽有害鳥獣等被害防止対策事業
      8,645
 鹿・猪・猿による農作物への食害等被害防止のため、シカネットや電柵の設置補助、捕獲補助等を行う。
▽鳥獣被害防止総合対策交付金事業
      3,220
 国庫事業等を活用し、捕獲班等の補助、猿用大型ワナ等の設置補助、捕獲補助等を行う。
▽商工業振興補助金
      1,379
 商店街活性化のため歳末セール実施等に対して補助を行う。既存の商店街の事業継続を支援するため、設備等の更新に対して補助を行う。
▽新庁舎建設事業
    497,482
 平成29年度から30年度にかけて新庁舎建設事業を実施する。
▽災害復旧事業
      6,498
 毎年災害発生時に早急な復旧工事を実施する。
▽急傾斜地崩壊対策事業
      4,500
 県営事業での鶴地区(村所小学校下)の急傾斜地対策事業に係る負担金

【おわり】