三股町は、一般会計予算額を１０３億円とする平成３０年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比で４億５０００万円(４．６％)の増額となる。一般会計のうち公共事業費等を含む投資的経費は１１億３１５８万円。町営住宅等整備事業に係る継続費などを盛り込んだことから、同約２００万円(０．２％)の微増となった。
平成３０年度の当初予算に於いては、行財政改革の継続や更なる財政健全化、持続可能な町財政構造への転換に努めると共に、多様な行政需要への対応を図るため、町民の理解と協力を得ながら中長期的視点に立ち、限られた財源をより効果的に活かせるよう、真に必要な事業の精選を行い、町の魅力を最大限発揮できるよう編成を行った。
当初予算案に於ける一般会計予算額は１０３億円。社会保障関連経費の伸びに伴い、過去最高額となった前年度を４．６％上回った。このほか、保険関連事業や農業集落排水事業、公共下水道事業等の特別会計に総額６２億９５１１万円、水道事業会計に６億１４３１万円を計上し、予算全体の規模は１７２億０９４３万円となる。
一般会計を性質別に見ると、普通建設事業費と災害復旧事業費で構成する投資的経費は１１億３１５８万円。前年度に続き、町営住宅等整備事業費等を計上したため、同０．２％の微増となった。内訳は、普通建設事業費が１１億２９８０万円(補助事業８億３２１５万円、単独事業２億９７６５万円)、災害復旧事業費が１７７万円。
当初予算案における主な建設関連事業では、五本松住宅跡地活用基本構想策定事業に５０９万円、町単道路維持補修事業に５１５７万円、前目工業地域雨水対策事業に３０００万円、橋梁修繕事業(梶山大橋)に２１００万円、町営住宅等整備事業に６億００６１万円、し尿処理施設基本設計等委託料(金額不明)など。
■主要事業概要
三股町の平成３０年度当初予算案における主要建設事業の概要は次のとおり(関係分のみ、数字は事業費、単位＝千円)。
▽五本松住宅跡地活用基本構想策定事業
５，０９２
五本松住宅の跡地活用について、民間等の外部有識者からの意見を取り入れ、基本構想を策定する。
▽ハザードマップ作成事業
４，０００
町内の土砂災害特別警戒区域が確定するためハザードマップを作成し、災害発生時の迅速・的確な住民の避難や二次災害防止を図る。
▽空き家等情報バンク活用促進事業補助事業
２，０００
空き家の利活用や移住定住促進のため、空き家バンクに登録した利用希望者に対して、空き家及び空き店舗の家財道具撤去費、台所・風呂・トイレ等修繕費を助成する。
▽庁舎公共下水道接続事業
９，１１４
庁舎の下水道接続を行い、河川水質汚濁の防止、水源保全・環境保護に取り組む。
▽今市児童館外壁等改修事業
５，９４０
老朽化している今市児童館の外壁・遊戯室・図書室壁・出入口土間の修繕と屋根瓦の葺き替えを行う。
▽浄化槽設置整備事業
１９，０３８
生活排水による水質汚濁を防止することを目的に、合併浄化槽の促進を図り、その設置に要する費用(新築住宅への設置を除く)の一部を補助する。
▽県単かんがい排水事業(並木地区)
１，４００
老朽化により排水溝が一部破損し、排水に支障を来しているため、断面を拡大する。
▽殿岡生活改善センター圧力釜・真空包装機購入事業
２，８７６
圧力釜・真空包装機の老朽化により故障が多いため更新を行う。
▽町単道路維持補修事業
５１，５７６
並木線ほか町内道路の維持補修を行う。
▽前目工業地域雨水対策事業
３０，０００
道路冠水を解消し、企業立地条件を改善するため、ＢＯＸカルバートを施工し、雨水対策を講じる。
▽河辺田通り線道路改良事業
１７，０００
大型車両の通行が多く舗装が傷んでいるため、路床試験を実施して路盤改良を図る。
▽橋梁修繕事業(梶山大橋)
２１，０００
橋梁長寿命化修繕計画に基づき、損傷度・利用度及び利用環境等を考慮し、年次的に設計及び改修工事を実施する。
▽島津紅茶園切寄線改良事業
２３，０００
平成３０年度事業内容＝道路拡幅整備工事３００ｍ、用地購入７５１m2
▽蓼池南・三原３号線道路整備事業
１１，０００
都城ＩＣから旭ヶ丘運動公園へのアクセス道路として改良整備する。
▽餅原線歩道整備事業
１１，０００
通学児童等の付近住民が安全に通行できるよう、歩道の拡幅整備を行う。
▽役場前通線歩道整備事業
２２，０００
通学児童等の付近住民が安全に通行できるよう、歩道の拡幅整備を行う。
▽蓼池南１０号線道路改良事業
８，０００
住民の安全な通行を図るため、路線の拡幅整備を行う。
▽旭ヶ丘運動公園整備事業
５０，０００
旭ヶ丘公園内の陸上競技場は、排水不良により雨天後は使用ができず、グラウンドが陥没するなど老朽化が著しいため、改修整備を行い機能強化を図る。
▽町営住宅等整備事業
６００，６１２
老朽化及び設備水準の低い町営住宅(簡易耐火平屋)を集約し、住環境の整備を図るため建替を行う。対象＝榎堀第４団地・射場前団地・射場前第２団地・五本松団地
▽中央テニスコート増設事業
４，７０２
競技者数の増加によりコートが不足しているため、コート３面を増設する。
▽総合文化施設北側屋外通用路改修事業
８，６４０
当該通路のレンガが破損しているため、新燃岳の灰を活用した新燃レンガを使用して改修工事を行う。
【おわり】