▲写真は挨拶する石川会長、講演を行う渡辺氏、研修会の模様
一般社団法人宮崎県浄化槽協会(石川武則会長)は13日、宮崎市の市民プラザで平成29年度「浄化槽維持管理研修会」を開催した。研修会には、会員企業の技術者や職員ら約150人が参加。浄化槽に係る諸問題の解決についてや最新技術の習得、浄化槽適正管理に向けた現状と課題について熱心に学んだ。
公共用水域の水質や生活環境の保全、公衆衛生の向上等を図るうえで、生活排水処理における浄化槽の役割はますます大きくなっており、技術者には適切な浄化槽の維持管理能力が求められている。協会では、技術者の技能向上を図るとともに、浄化槽に係る諸問題の解決や最新技術の取得を目的として、毎年、研修会を開催している。
冒頭、挨拶に立った石川武則会長は、本県の汚水処理人口普及率が84.8%であることに関して「未だに県内では16万9千人の方が汚水処理施設を利用していない状況にある」と指摘。協会として「諸問題の解決に向け、県や市町村の理解と協力を得ながら、維持管理が容易で信頼性も高い浄化槽維持管理一括契約の普及を推進していきたい」と語った。
研修会では始めに、日東工器の渡辺健主任が「新型逆洗式ブロワについて」と題して講演。自社の自動逆洗式ブロワについて、構造や特徴、適正管理の方法などを説明した。その後、宮崎県環境科学協会検査企画課の増田敏美課長代理が「平成29年の浄化槽法定検査の状況」について、資料やスライドを用いて説明を行った。
午後の部では、ダイキアクシスの網江順哉氏から「ダイキ浄化槽XE型」について説明があったほか、宮崎県環境森林部環境管理課の赤木剛氏が「浄化槽適正管理に向けた現状と課題について」と題して講演。本県における台帳システムの構想や活用によるメリット、導入に向けた課題などを説明した。